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ナビゲート[ひ] 2013-07-17
開発担当の[ひ]です。
2012年2月に第2子を出産し、育児休業を取得しておりましたが、2013年4月に職場復帰しました。
弊社では育児休業または介護休業を取得した社員がスムーズに業務に復帰することができるよう、『職場復帰プログラム』という復職者向けのOJT制度があります。
そこで、どんなことが行われたのか?実際受けてみた感想は??
実際に行われたナビゲートの職場復帰プログラムについてご紹介いたします。
■使用した資料とOJTリーダーの決定
資料)『職場復帰プログラム(計画表)』
*実際に使用した資料の写真をこちらでどうぞ。
すでに小学生のお子さんがいる、母としても先輩の[よ]が今回のOJTリーダーです。
そして、各OJT項目ごとに指導担当者が決められ、OJTが行われました。
■OJTのプログラムについて
復帰後の勤務形態と担当役割について説明を受けたあと、『職場復帰プログラム(計画表)』に従ってOJTが進みます。
弊社では、新人のOJTのための教材も販売していますが、私もさすがに今年で入社9年目になりますので、新人のOJTとは内容が異なります。
主に、産休・育休を取得する前と現在とで、変更になった部分を中心にOJTを受けることになりました。
例えば、
1.経営概況、社内制度や業務、職場環境の変更点
2.既知のことで、重要なポイントの再確認
3.もともとの担当業務(開発)における変更点・新技術
(新たに導入したアプリの使用法、Webの開発技術など)
4.これから新たに担当する業務の概要と進め方
などです。
以上を、具体的な項目に落としてスケジュール化したものが『職場復帰プログラム(計画表)』です。
全部で10稼働日分のプログラムになりますが、復帰初日は細かいタイムスケジュールが組まれていて、2日目以降は午前/午後の単位でゆるやかに計画が組まれています。また、時間が空いた時に取り組む課題も明らかにされています。このへんは、弊社の「OJT実践ノート」の思想を踏まえて設計されていますので、安心して取り組むことができました。
■OJTの進め方と感想
新人ではないので、既知(のはず)のことについてはおさらい程度の指導となります。
しかし正直記憶が薄れていることも多く、また、もともとあいまいだった知識もあり、それらを改めて聞ける機会が得られたのは助かりました。
一方、開発業務を行う上での新技術や、新たに担当になった業務については時間をかけてじっくりと指導を受けます。
特にWebの技術は日進月歩なので、ついていくのはとても大変でした。
そのうえ、休んでいた間に、使用していたマシンのOSもバージョンアップ!復帰から1カ月くらいは、マシン操作で思わぬところでひっかかり、思った以上にブランクを感じました......。
また「5S」をきちんと行っている(?)弊社ですので、備品の位置も移動(=改善)になっており、どこに何があるかわからない、など、細かい部分で作業が進まないことが多かった気がします。しかしその都度、同室にいるみんなに助けてもらいました。本当に感謝です。
■OJTを振り返ってみて
私自身は新人になった気持ちで挑んだOJTでした。そして久々に受けるOJTはとても新鮮に感じました。
新しい業務も担当することになったため、教えてもらったことをすべて聞き逃すまい!と、画面とメモ帳をにらめっこをする毎日でしたがとても充実したOJTであったと思います。
復帰前は、次のような不安を感じていました。
・Web開発やデザイン作成等の業務を行う上で、感覚が戻るかどうか。
・以前よりも勤務時間が短くなってしまうため、その中で仕事をこなしていくことができるかどうか。
・また、そのことで会社の人達に迷惑をかけてしまうのではないか。
しかし、職場復帰プログラムがあったことで、思ったよりもスムーズに業務に復帰することができたのではないかと思います。
新しい知識や技術についてはもちろん、新たに担当する業務についてもしっかりとOJTを受けることで、業務の工数や負荷の程度をあらかじめ把握することができ、自分で時間配分を考えながら取り組むことができました。
また、精神面でも大きなメリットがありました。OJTをとおして会社のみんなと1対1で話す機会を得ることで、復帰前に感じていた「迷惑をかけてしまうかも......」といった引け目の感情は安心感に変わり、以前にも増して"一緒に頑張っていこう"と思えるようになりました。
育児休業を明けて職場復帰する人の中には、私のように不安を抱えている人も多いと思います。
今回のような職場復帰プログラムがあることで、スキル的にも精神的にも大きな助けになると感じました。
会社のブログだからということでなく、OJTリーダーの[よ]をはじめ、会社のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからはOJTで学んだことを確実に自分のものとし、業務をとおして恩返しをしていきたいと思います。
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