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ナビゲート[ひ] 2018-08-21
家族の海外転勤が決定し、いつ帰国するかもわからない状況になり、
断腸の思いで弊社を退職したのが2年前......。
時はあっという間に過ぎ、思いのほか早く、今春帰国することになりました。
そこで、できれば元の職場(弊社)で働きたいと申し出たところ、快く受け入れてもらい、この5月より再入社に至ることとなりました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
言語も取り巻く環境もまったく違う国から離れ、新たに日本での生活が再スタートしました。
とはいっても「日本生まれ・日本育ち・海外への留学経験もなし!」という私にとって、2年間だけの海外生活です。
当然、日本での生活のほうが落ち着けるはずだし、日本に戻ってもまったく違和感なく生活できるはずと考えていました。
しかし不思議なもので、たった2年間日本を離れただけでも、生活の端々で、もどかしい思いをすることが発生しました。
例えば、敬語を使う際、頭の中で尊敬語と謙譲語がごちゃごちゃになってしまい、一瞬言葉に詰まってしまったことがあります。
2年前まではほとんど意識することなく、自然にできていたはずなのに......。苦手な英語を覚えることに必死で、その分日本語が追いやられてしまった感覚です。ビジネスの現場を離れ、日常的に敬語を使う環境になかったことも要因かもしれません。
そのような状況の中、仕事の勘が取り戻せるのか、不安はありました。また、帰国早々、第2子が小学校に入学するため、仕事と家庭の両立をしていけるのかということも心配でした。とにかく不安だらけの再入社初日を迎えたのです。
しかし、社員の仲間たちが、温かく「おかえりなさい」と笑顔で声をかけてくれたことで、不安が解消し、前向きに頑張っていこうという気持ちに変わりました。
本当にありがたいことです。
各部屋にいるスタッフに挨拶を終えると、すぐにOJTが始まりました。
入社時、そして第1子の育児休業明けのOJT、さらに第2子の育児休業明けのOJT以来ということで、私にとっては4回目で5年ぶりに受けるOJTです。
さて、5年ぶりのOJTはどうだったかというと......。
10年以上勤めていたこともあり、まったく新人扱いされません(当然ですが)。
役割分担表にはすでに私の名前が入っており、最初にその一覧表をもとに今期の担当業務について説明を受けます。
そして制作スタッフに共通の指導項目リストがあるので、それに照らして必要な項目について指導を受けます。
すでに経験のある業務については確認程度に軽く、しかし2年前から業務が変更になった箇所や新しく導入した技術についてはじっくりと指導を受けました。
これによって記憶がだんだんとよみがえってきて、頭に浮かんだ疑問点を一つひとつその場で質問していくことで、モヤモヤとした不安も消えていき、仕事モードに切り替えることができたように思います。
再入社のOJTは、各スタッフからそれぞれの担当業務について指導を受ける形式で進みましたが、忙しい業務の中、時間を割いてもらえたことは本当にありがたいことだと思います。
早く仕事で恩返しをしなくては!
焦る気持ちの中、すぐに受託案件を担当する機会に恵まれました。
以前は毎日のように触れていたアプリケーションでの作業です。
しかしいざ作業を進めてみると、あれだけ毎日のように使用していたアプリケーション操作に必要なショートカットキーを忘れてしまっていました。
......少々落ち込みます。
しかし、数日もすると不思議なもので、まるで「あぶり出し」のようにじわじわと感覚が戻ってきます。
特に意識をしなくても指が動くようになってきました。まだまだ前と同じようにとは言えないかもしれませんが、久々の懐かしい感覚に嬉しさを感じます。
また、実務を進めていく上で不明な点がでてきた場合は、同じ部屋にOJTリーダーがいるので安心でした。
今回の私のOJTリーダーは【ゆ】が担当してくれることになりました。
【ゆ】は、彼女が新人だったころ、そして【ゆ】が育児休業明けに業務に復帰をした際の「職場復帰プログラム」でも、私がOJTリーダーを務めた人物です。
■ナビゲートのOJT~はじめてのOJTリーダー体験記~
■ナビゲートのOJT~職場復帰プログラム OJTリーダー編~
今回立場が変わり、私がOJTを受ける側で、【ゆ】がOJTリーダーという役割になりましたが、【ゆ】の頼もしく成長した姿を感じることができ嬉しく感じるとともに、心置きなくなんでも聞くことができて助かりました。
教えたり、教えられたり......、そんなふうにして我が社のOJTは進められます。
このように5年ぶりのOJTは、新人のころのようにスケジュールを一から立てて、まんべんなく指導を受けるという形ではありませんでしたが、その時の、OJTを受ける対象、またはタイミングによって柔軟に変えていくものなのだと実感しました。
また、帰国後間もなくの再入社で、精神的にもスキル的にも不安を感じていた私にとって、OJTの仕組みがあること自体がとても大きな助けになりました。
OJTリーダーの【ゆ】をはじめ、会社のみんなに感謝です。
また、一度は退職のご挨拶をしたにもかかわらず、「おかえりなさい」と温かく迎えてくださったお客さまにも、心よりお礼申し上げます。
至らない点も多々ありますが、気持ちを新たに、これからも頑張っていきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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