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ナビゲート[ひ] 2014-07-28
思えば、2008年に[ゆ]が入社して、私がOJTリーダーとして奮闘してから、はや6年。
このたび、育児休業後から復帰する[ゆ]の職場復帰プログラムのOJTリーダーを担当することになりました。なんと時間がたつのは早いのでしょうか。
同じくOJTリーダーではあるのですが、前回と違う点は、職場復帰プログラムということです。
まったくの新人ではないので、育児休業前の仕事に関する感覚を取り戻してもらうことが狙いです。
また、産休・育休を取得する前と現在とで、変更になった部分や新たに担当箇所となった部分を中心にOJTを進めていきます。
かく言う私自身も1年3カ月前に育児休業から復帰し、職場復帰プログラムを受けていたこともあり、OJTリーダーとして、プログラム全体のイメージをしやすかったように思います。
さて4月に入り、いよいよ[ゆ]の復帰です。
復帰した[ゆ]は、午後4時までの時短勤務ではありますが、休業前とかわらず、明るく仕事もてきぱきとこなし、すぐに職場環境にも慣れたようにみえました。
OJTリーダーとして、ほっと一安心をしていたある日のこと、
[ゆ]からの連絡で「体調が悪いので出勤前に病院に行ってきてもよいでしょうか」との連絡がありました。
結果は「帯状疱疹」でした。「帯状疱疹」は疲れやストレスなど原因はさまざまですが、免疫が下がったときに出るとのことです。
会社でパワフルに頑張っている姿しか見ていなかったので驚きましたが、話を聞くと、お子さんの夜泣きで睡眠不足が続いているとのこと。
......そういえば私の子供も1歳過ぎくらいの時は、体調不良時には一晩中ぐずぐずと泣き、また、元気な時は毎朝4時に目覚めて私を起こすといった具合で、なかなか睡眠を確保することが難しかったことを思い出しました。
自分自身のことを振り返ると、職場復帰後はさまざまなジレンマがありました。
育児休業中の子供中心の生活と、職場生活とは別世界です。弊社では職場復帰プログラムが用意されており、OJTリーダーも復帰前から相談にのってくれて心強くはあったのですが、それでもついていけるだろうか、両立できるだろうか、という不安は多少ありました。
一方で、休んでいた時間をばん回できるように仕事を頑張ろう(きっと今までのようにできるはず!)という意欲も強かったのです。しかし現実には、仕事と家庭の両立は想像以上に厳しく、復帰早々、仕事を休みがちになってしまいました。
早くばん回したいし、会社に迷惑をかけたくない、しかしそんな気持ちと反比例するように、忙しくなってくると、見計らったように子供が体調を崩して休まざるをえない状況になるのです。そんなときは子供も「母親でないとダメ」なようで、夫に任せることもままなりません。また、私自身もできるだけ子供のそばにいて看てやりたいという気持ちもあります。やがて子供に病気をもらったり、睡眠不足が続いたりして、私自身も体調を崩すはめに......。
仕事を頑張りたいとアクセルを踏むと、何かが起きてブレーキがかかってしまう、そんなジレンマを感じていました。
それでも会社の人たちは皆協力的で、「あとはやっておくから、早く帰ってあげたら」などと申し出てくれたり、役割を交替してくれたりと、とてもありがたく感じています。しかし中途半端な状況で帰るのは納得がいかず、やり切ってしまいたい気持ちも心のどこかであるのです。
正直なところ、今もそのジレンマが解消できたわけではありません。
でもなんとか仕事と家庭のバランスをうまくとり、私自身が体調を崩すことがないよう試行錯誤を繰り返しているところです。
また、家事などの生活面の負担を減らすことで、ほんの少しではありますが改善をしてきたと思っています。
(具体的な「家事の手抜き」の方法については割愛しますが、結構思いきりました......)
[ゆ]に話を戻しますと、どうやら何もかも自分一人で背負いすぎて気持ちが焦ってしまい、空回りしている感じを受けました。
職場復帰のOJTでは、仕事の相談よりも育児や家事の相談にのるほうが多かった気がしますが、多少は[ゆ]のサポートができたでしょうか。
復帰後は、今までと同じようにはいかないので気負いすぎないこと。なので、家事は手を抜く部分を決めて割り切ること。そして旦那さんも育休制度があるのだから、一人で抱えずにもっと協力してもらうこと。この3点を心がけながら、自分なりのバランスの取り方を見つけてもらえれば、と思います。
今は職場復帰プログラムも終了し、席替えをして部屋も分かれてしまったため、なかなか[ゆ]とゆっくり話をする機会も少なくなりました。(ちょっと寂しい?)
現在、[ゆ]は、ばりばりと仕事をしており、頼もしさを感じられるまでになりました。
あとは、あまり無理をしすぎず[ゆ]のペースで頑張ってほしいと思います。
そして、もしまたなにか困ったことがあれば、仕事のことでも育児のことでも、いつでも相談にきてください。
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