« Back | OJT体験談 INDEX | Next »
事務職(女性) 2015-12-16
私は、製菓材料を取り扱う会社に勤務し5年目が過ぎました。
事務職として担当業務も一通り覚え、それなりに仕事ができるようになりました。
しかし、社員が少人数ということもあり、担当業務だけしていればよいというわけにはいかず、ときに担当が決まっていない雑務を行うこともあります。
例えば、お客さまへのお茶だし、掃除、ゴミだし、備品の購入などは、とくに担当が決められておらず、誰もが臨機応変に行うような風土になっています。
そのような雑務が発生したとき、私のとなりの席のA先輩は、いち早く察してすぐに動いてくれます。気づくのが遅れた私は、急いで「私やります!」と声をかけても時すでに遅し。
「いいよ、いいよ、大丈夫。やっておくから」と出る幕なしといった感じです。
先輩に「大丈夫です」と言われると、「あ~そうですか。すみません、お願いします」と、私はすぐに引き下がってしまうことが多く、私は、社内で一番立場が下なのに、先輩に甘えてばかりでいいのかと、ふと疑問がよぎりました。
「いえいえ、これは私でもできますので!」と少々強気に言ってでも、後輩としてその雑務を引き受けるべきだったのでしょうか。それともありがたくその好意を受け取るべきなのでしょうか。判断に迷うことがしばしばあります。
友人たちにそのことを相談すると、
「大丈夫って言ってるのだから、やってもらったら? 」という人もいれば、
「すぐ引き下がるのはまずいよー。本当は先にやってほしいのでは?」という人もいれば、
「その先輩は自分でやりたいんじゃないの?それを取っちゃうのもまずくない?」とう人もいて意見が分かれました。
そもそも日常生活や仕事上でよく耳にする「大丈夫です」という言葉。
その言葉の裏の解釈を間違って捉えていないか気になります。
「大丈夫です」とは言っても、気遣ってくれてなのか、本気で手伝われることが嫌なのか。奥が深い言葉です。そのような気持ちの部分というのは、OJTとしてはなかなか教わりにくいことだと思います。
状況を見て、先輩、後輩の分け隔てなく、ささっと動けるA先輩を私はとても尊敬しています。ただ、ときに「これ、お願いね」と任せてもらえたらなと、後輩の立場として思ったりもします。
もちろん先輩よりも先に気づいて行動できることが一番よいことなのだと思いますが、何かをしていただいたときには、せめて「ありがとうございます」とお礼を忘れずに伝えられたらと思います。
書いて残せる「OJT実践ノート」新人を育てる確かな方法があります。
新人の成長を記録し、OJTを活性化させる「OJT新人ノート」
「OJT実践ノート」の概要をビデオで解説します。
新入社員受け入れのためのOJTリーダーを育てます。
OJT指導の見直しに効果的です。
研修の副教材や内定者向け教材としてご活用ください。