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整頓基準

整頓基準に関してもなかなか定着せず、試行錯誤を繰り返してきました。
定着しなかった原因は、基準が複雑で覚えられなかったり、運用が煩雑だったりしたためです。
そこで現在は、基本的な基準は対象箇所の表示ルールのみとし、5S表示システムによる表示の統一と、対象箇所別の2S完成基準によって運用しています。

整頓基準の基本的な枠組み

5S基本ルール 収納場所、置き場所、備品の表示ルール
運用ツール、基準 5S表示システム
対象箇所別の2S完成基準

収納場所、置き場所、備品の表示ルール

〈収納コード〉

キャビネットやクローゼットなど、モノを収納する場所には、平面図で見てとれる単位でコードを振りふる。コードは4桁とし、下記の通り定義する。

  • 収納コード : 部屋番号 + 種別コード + 連番2桁
種別コード例
対象 コード
収納庫 1
キャビネット 2
本棚 3
ラック 4
その他 5

引き出しなどに符番したい場合は、サブコードとして4桁の横に「−」を入れ、1桁の番号をつけます。

  • 例)部屋番号4の1番目のキャビネットの2番目の引き出し→ 4201−02
〈収納場所の表示〉
  • 収納場所には、必ず「収納コード」と「管理責任者」を表示する。
  • 扉のある箇所、引き出し、ボックス類には、収納物がわかるように写真と収納可能物を表示する。
ラミネート1
〈置き場所表示〉
  • モノを置く場所には、必ず置き場所表示をする。
  • 棚板には、棚板表示をする。
  • 移動するものには、区分線表示をする。
  • 置き場所が固定されているモノや書類は、一対表示をする。
〈備品表示〉
  • 机、イスには統一番号を表示する。
  • コード、ケーブル類の終端には、何に繋がっているかを表示する。
  • 機材は、保証書管理ルールにしたがって表示する。

5S表示システム

収納場所、収納ボックス、バインダの表示は、「5S表示システム」を用いて表示する。

〈表示の種類〉
  • 収納場所ラミネート:写真つき
  • 収納ボックス
  • バインダ背表紙(7センチ、5センチ、3センチ)
  • 用途にあわせて表示の種類を選び、印刷をします。
〈大分類表示〉
  • 大分類を大きく目立つ文字で表示する。
顧客関連資料 アルファベット3文字で暗号化して表示する
「AKB」「SKE」など
社内資料 漢字2文字で表示する
「営業」「経理」「人事」「研究」「各種」など
〈状態表示色〉
  • 書類の状態を色分けして表示する。
経営管理資料
研修進行中資料
ピンク 制作進行中資料
グレー 保管・保存資料
黄色 テーマ別資料
オレンジ 機材・備品等
制作見本
その他

2S完成基準(2S+少し清掃)

  • フロア
  • 収納
  • キャビネット等
  • 水まわり
  • その他共有場所
  • 個人使用スペース
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
室内
(ワークルーム、応接、デバッグ室、リラックスR)
  • 不要物がない
  • ほこり、汚れがない
  • 段ボール等の直置きがない
  • カーペットの汚れ、くすみがない
  • デスク脇ゴミ箱は番号表示
  • モノの置き場はマット使用
  • 不要掲示物がない
  • 時計、カレンダのみ可
  • 他は掲示場所表示が必要
窓・窓際
  • 不要物がない
  • 汚れがない
  • 植物は受け皿があり、散らからない
廊下
  • 不要物がない
  • ゴミやほこりがない
  • ワックスがけ
  • モノは直置きしない
  • 不要掲示物がない
ごみ箱
  • 置き場所が決まっている
  • 廃棄可能物の表示がある
  • マット等を使用する
スリッパ立て
  • 置き場所が決まっている
  • 指定数がある
玄関 傘立て
  • 持ち主不明傘がない
  • 傘立ての底に汚れやサビがない
ドア
  • 不要掲示物がない
  • 汚れがない
入口フロア
  • スリッパのみ
    区分表示があり、剥がれていない
  • ゴミやほこりがない
  • スリッパは必要数で、規則正しく並んでいる
テラス ラミ
  • ゴミがない
  • ひどい汚れがない
  • 水たまりがない
エアコン室外機
  • 不要物が置かれていない
  • フタの無い灰皿は吸い殻を毎日廃棄
野外収納
  • 出口の室内側に内容物表示
  • 内容物に表示があり、取り出せる
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
収納庫
(ワークルーム、リラックスルーム)
ラミ
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり

上部棚
  • 不要物がない
  • 全てのモノに表示がある
  • 棚板表示がある
  • 小物類は箱、袋、トレイに入れ、入れ物に表示がある
  • 固定のものは一対表示
  • 前後2段置きは禁止
床、ラック周辺
  • 床への直置きがない
  • ゴミ・ほこりがない
クローゼット ラミ ドア
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり
上部棚
  • 不要物がない
  • 小物類は箱、袋、トレイに入っている
  • 全てのモノ、入れ物、棚に表示がある
  • 固定のモノは一対表示
  • 前後2段置きは原則禁止
    (保存品に関しては、表示があれば後に置くことを許容)
下部(床)
  • 不用品がない
  • 表示のあるモノのみ
  • 置き場表示がある
  • 利用頻度の少ないモノの置き場として利用可(季節外品、防災用備品など)
ハンガー掛け
  • 不要物がかかっていない
  • ハンガーは必要本数
下駄箱 ラミ
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり
下駄箱棚
  • 不要物がない
  • 下履きと他の棚が区別されている
  • 下履き棚は下敷きあり
  • 棚板表示あり
  • 下履き置き場は汚れ防止
  • 収納物は一対表示する(置き傘は置き場表示で可)
長尺品スペース
  • 置き場所表示がある
  • 清掃用具等は床につかない
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
引き出しキャビ
(サイドキャビ含む)
ラミ 上部
  • モノ置き禁止
  • 使用頻度の高いもののみ、置き場表示(一対表示)をして置くこと可
引き出し前面
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり
  • 引きだしごと
キャビ側面
  • 置き場表示あり
  • 不要物がない
  • マグネットフックでつるす場合
引きだし内
  • 必要な区切りがある
  • 小物類はまとめられている
  • 全てのモノ・入れ物に表示がある
  • ボックスにも表示
  • キャビ引き出しの手前のスペースは原則、ものを置かない
共有サイドキャビ ラミ 上部
  • (事務机・テーブルと同様)
引き出し前面
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり
  • 引きだしごと
  • 施錠管理場所は写真省略可
キャビ側面
  • 置き場使用禁止
  • マグネットフック不可
  • コンセント、ハブ類のみ可
引きだし内
  • 必要な区切りがある
  • 小物類はまとめられている
  • 全てのものに表示がある
  • 区切り用でないボックスには表示
オープンキャビ 番号表示 棚上
  • モノ置き禁止
  • 使用頻度の高いもののみ、置き場表示(一対表示)をして置くこと可
  • 全てのものに表示がある
  • 最低限必要な棚板表示がある
  • 横置き、平置きが無い
  • 棚板は、分類表示程度は要
  • 固定のものは一対表示
キャビ側面・裏面
  • 置き場使用禁止
  • マグネットフック不可
  • コンセント、ハブ類のみ可
ラック 番号表示 最上段
  • 積み重ね禁止
  • 背の高いラックはモノ置き不可
  • 重たいモノは置かない
  • 在庫品以外は個々に表示がある
  • 最低限必要な棚板表示(分類法地頭)がある
  • 定番のものは一対表示
  • 在庫品(資材・商品)は置き場所側に表示、発注カード用
ラック側面
  • 置き場使用禁止
  • コード類のみ可
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
冷蔵庫 番号表示 上部、側面
  • モノをおく場合は置き場所表示をする
庫内
  • 不要掲示物がない
  • 内容物表示(写真)あり
  • 液ダレ、付着物、汚れがない
流し周辺ボックス 番号表示 カラーボックス等
    • 不要物がない、溢れがない
    • カゴ、箱に表示有り
*サーバラックを含む

丁寧に入れる

流し 番号表示 シンク
  • ゴミ、付着した汚れがない
  • スポンジ、布巾は流しに直置きしない
流し台
  • 不要物がない
  • 洗剤は定位置表示をする
  • ポットと洗いモノのみ
ネット、カゴ
  • カゴ等に置き場表示有り
トイレ ドア、床、壁
  • 不要物がない
  • タオルは汚れのないもの
便器
  • ほこり、汚れがない
  • 付着した汚れがない
洗面台周辺
  • 小物はカゴか置き場表示をする
  • スポンジ、布巾は流しに直置きしない
バス
  • 廃棄待ちのゴミが溢れてない

トイレ内ラック 番号表示 ラック (ラックと同じ)
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
本棚 番号表示 上部、側面
  • 書籍以外の不要物が置かれていない
  • 書籍以外を置くときは表示する
  • 一定の基準で並べられている
  • 棚板に基本的な表示がある
事務用品トレイ 番号表示 上部、側面
  • モノ置き禁止
  • 使用頻度の高いもののみ、置き場表示(一対表示)をして置くこと可
引きだし内
  • 小物類は箱、袋、区分に入っている
  • 引き出し、収納袋・箱・区切り表示
  • 小物は区切り、袋詰め、姿置き
机上レターケース 番号表示 上部、側面
  • モノ置き禁止
  • 共有事務用品のみ可
  • 現物・置き場表示(一対表示)
  • 書類の溢れがない
  • 小物類は姿置き
  • 書類が多い場合は、クリアファイルで分類し、ファイルに表示
室内備品 コンセント
  • ケーブル表示有り
  • ほこりがない
エアコン
  • ほこりがない
  • 風受けがみだれていない
ホワイトボード
  • 不要掲示物がない
  • マジック等は必要個数・所属表示
打ち合わせテーブル
(応接、リラックスルーム)
テーブル上部
  • 電話機のみ
  • 使用後、布巾がけ
椅子
  • 番号表示あり
  • 必要数がテーブルにおさまっている
共有マシン
(複合機、プリンタ、折り機など)
番号表示 上部、側面
  • 不要物がない
    (クリップ類、文具など)
  • ゴミやほこりがない
  • 注意事項表示がはがれていない
ラック・周辺
  • 紙が溢れていない
  • 用紙は必要数のみ、置き場表示をして置いて可
コード
  • 終端に表示あり
  • 床につかず、まとめられている
サーバラック 番号表示 上部
  • 不要物がない
  • 使用頻度の高いもののみ、置き場表示(一対表示)をして置くこと可
ランク内
  • 不要物がない
  • 備品等を置く場合は、置き場所表示
  • 施錠管理
対象箇所 箇所表示 範囲 完成の目安 備考
個人机 番号表示 机上
  • 電話、キーボード類、カレンダのみ
  • 終業時は左記のみ
  • 未決箱・ノートパソコンは収納場所に移動
椅子
  • 机、椅子に同一番号表示がある
  • ひざ掛けは、離席・退社時にたたんで座席に置く
引き出し
  • 常時使用するモノのみ
  • 小物は区切り、箱に収められている
  • 書類の表示は9割以上
  • 書類の平置き禁止
  • 職場生活で必要な私物は収納可
  • 使用頻度の少なく古いものは移動
机下
  • 不要物がない
  • 支流・書類置き厳禁
  • 個人のマット類は、原則、帰社時に椅子の座席に置く
側面
  • 不要物がない
  • マグネットフックの私物は、在社時のみ可
ゴミ箱
  • 机、椅子と同じ番号表示
  • バニラ:サイドラック上にものを置かない
事務机奥テーブル 上部
  • 不要物がない
  • パソコンと周辺機器、トレイ、共有文具(パンチ、セロテープ)のみ
机下
  • ほこり、汚れがない
    文具は現物と置き場表示あり
    配線がまとめられ、床につかない
  • ブックエンド、本は禁止
空き机 番号表示 (個人机と同じ)
  • 引出し内に何もない
  • 引出しを使用する場合は、サイドキャビと同じ管理
袖机 番号表示 (個人机と同じ)
  • 共有で使う引出しには表示
システム機器関係 番号表示 デスクトップ・パソコン
  • マシン番号の表示がある
  • 丈夫に不要物が置かれていない
  • 裏面、ファンまわりにほこりがない
  • ノートパソコンは帰社時に所定の収納場所に移動
ディスプレイ
  • 汚れ、ほこりがない
  • 不要掲示物がない
  • 付箋等は禁止
周辺機器
配線
  • 配線がまとめられ床についていない
  • コードの終端に表示


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