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1年1カ月とちょっと。
150,000アクセスのご挨拶のときに、次回の200,000アクセスのご挨拶は「1年以内に」とお約束をさせていただいておりました。その目標はわずかに達成できませんでしたが、大幅に遅れることなく、何とか200,000アクセスを達成できました。
何度もサイトを訪問していただき、ご支援いただいた皆さまに感謝し、あらためて御礼申し上げます。

さて、この1年間、十分な時間はとれなかったものの、やりくりをしながら実施できたこともあります。 1つ目は、昨年の12月よりトップページからRSS配信をはじめたことです。最近では企業サイトでRSS配信をしているところも増えてきましたが、実施したタイミングは日本の企業サイトとしては相当に早いほうだったはずだと思います。FirefoxやSafariなどのRSS対応ブラウザをお使いの方はぜひ登録してください。

2つ目は、設立10周年の特別企画として「正気堂々」というコーナーを新設したことです。一般の企業サイトで小説風のページで情報発信をしているのは、おそらくこのコーナーだけだと思います。連載がスタートして約10カ月ですが、今では数百名の読者がつく人気コーナーに育ってきています。

3つ目は、数年ぶりにページのレイアウトデザインを変更したことです。実際にはデザインだけでなく、今後のwebの標準技術になるといわれている「W3C標準」にチャレンジしています。 ただ、本来であれば標準技術を使えば作業が効率化されるべきなのですが、やってみると予想をはるかに超える困難が待っていました。各社のブラウザがまだ「W3C標準」に完全に対応していないためです。中でも厄介なのがIEで、メーカーの独自仕様が多いため、いちいち対策を講じないとうまく表示してくれません。 レイアウトを固定してしまえばまだ楽だったようですが、リキッドレイアウト（ユーザーのウインドウサイズに合わせて可変するレイアウト）にこだわったこともあって、ハードルを数段高くしてしまいました。そんな事情もあって改訂作業に手間取り、現在はデザインイメージの異なるページが混在してしまっていますが、年内にはなんとかその作業を終えたいと考えています。

作業効率だけを考えると「余計な手間」ではあるのですが、楽をしていては得られないノウハウもたまってきています。もっとも、トラブル対応のノウハウなんかは技術が進むと全く無意味になってしまいますが、それでもスタッフの問題解決力やwebに関する技術的な知識は高まってきていると感じています。そして自社サイトで鍛えた技術は、webマニュアルの受託制作や教材開発の中で活かしていき、お客さまに還元していきたいと考えています。

他にもいくつかの技術的な試みもやってます。完全ではありませんが、音声ブラウザにも対応できるように配慮しています。Firefoxをお使いの方は、表示メニューから「スタイルシートを使用しない」を試してみてください。 また、教材の購入ページでは、数量を入れるとページをリフレッシュせずに計算結果を表示できるようにしました。それから、数年前からナビゲート通信の中でテストしてきたFlashアニメもある程度技術が向上し、すでにwebマニュアルの受託制作でビジュアル表現が有効な部分で活用し始めています。

とはいえ、技術の面ではwebデザインを専門とするプロダクションと比較されるとまだまだ未熟で研究課題がたくさんあります。ですが、社会人教育機関やマニュアル制作会社の中ではそれなりの技術レベルに達しているはずですし、ビジネス分野のコンテンツの作成、編集、表現技術と合わせて他社ではマネできないサービスを実現していきたいと考えています。 体力が無いのでなかなか前には進みませんが、構想だけは大きく描いていますし、今後も歩みを止めることなく、コンテンツの充実と技術面での挑戦を続けていきたいと思います。

さて、次回は300,000アクセスでご挨拶をさせていただきたいと考えておりますが、目標は今回より加速して「1年半」。2007年の5月あたりにご挨拶ができますよう、スタッフ全員で努力してまいります。

2005年11月　　代表取締役　伊藤　弘二朗