公開日:2024年09月10日
新人とは、親しみのある良好な人間関係を築くようにします。
ただし、あくまで社会人の先輩として、けじめのある関係を基本とします。
そこで、今回は新人とのかかわり方のポイントについて解説します。
人は好感をもっている人のことはよく観察し、良いところを取り入れようとします。
もし、配属された職場の誰もが親切で、生き生き働いていると感じられたら、自分も早く職場の一員として認められたいという意欲がわいてくることでしょう。
また、しかられた場合でも、信頼できる相手からなら、素直に忠告を受け入れられるでしょう。
このように人間関係が良いと、新人の意欲が高まるだけでなく、指導もしやすくなります。OJTリーダーは日々、新人との良好な関係づくりに努めてください。
ただし良好な関係とは単なる「仲良し」ではありません。新人とOJTリーダーは組織の中での関係です。なれあいにならないよう、OJTリーダーは常に新人と適切な距離を保つよう意識し、けじめのある関係を維持することが大事です。
新人と適切な距離感を保ちつつ、良好な関係を維持していくには、職場内の行動に関して最小限のルールを決めておくことが重要です。
特に、基本的なことほどお互いの認識にズレが生じやすいので具体例まで示して確認しておくようにします。
ルールとして確認したことは、まずOJTリーダーが率先垂範して見本を示すようにします。例えば「挨拶をする」というルールは難しいことではありません。
しかし、タイミングや声の大きさ、状況に応じたアレンジの仕方まではわかりません。OJTリーダーの見本があれば、新人はとまどうことなくルールを実践できるようになります。新人と共有しておきたいことは、あらかじめガイドラインに記載して持っておき、互いに定期的に確認するとよいでしょう。
*当社は、これを「指導ガイドライン」とよび、『OJT実践ノート』の中で使用しています。