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配属部署で行う準備:後編

公開日:2024年03月21日

前回、「配属部署で行う準備」というテーマで「配属部署における役割分担」「所属長が行う準備」について、解説しました。今回も引き続き、同じテーマで解説します。


OJTリーダーの選出

OJTリーダーは、一般的には入社4年目から7年目くらいの社員が適任といわれています。新入社員を指導するには、新入社員が担当する業務を7割以上は指導できる人が望ましいです。また、経験年数なども考慮し、リーダーシップ経験を積ませて、伸ばしたい人を選出するのもよいでしょう。

OJTリーダーの選出

こうした条件に当てはまる人がいない場合は、次善の候補者から選出することになりますが、選出したOJTリーダーによって生じやすい問題もあるため、留意しておきます。


ケース別の留意点
初めて新人へのOJTを導入するとき
  • 部署でNo.2かNo.3のベテランがベター。
  • 他のメンバーの納得感もあるし、好事例ができやすい。
所属長が直接担当するとき
  • 別に世話係(相談係)を任命する。
  • 所属長の負担を減らすのと、多忙時に新人が放置されるのを防止する。
年齢が離れたベテラン
  • 「話題づくりで苦労する」と言う人もいるが、あまり影響はない。
  • 基本事項の指導モレ、新人の変化の察知が遅れるなどの傾向が出やすい。
入社2、3年目の若手
  • こまめに注意を払うようにする。
  • 仲よくなりすぎたり、厳しくなりすぎたりと極端な傾向を示すことが多い。
異性のOJTリーダー
  • アンケートをとると「気にならない」という意見が多い。
  • 異性のリーダーは遠慮が生まれたり、ほどよい距離感になりづらいこともある。
  • 職場生活の場面で異性だと教えづらいものは、他のメンバーに依頼するなどの調整も必要。
新人と異なる業務の担当者
  • 業務の指導担当者を別途につける。
    (人事から入社年次をもとに指名されるような場合に生じやすい)

OJTリーダーが行う準備

OJTリーダーは、所属長の方針に従って具体的な準備を進めます。主な内容はOJT計画の策定と新入社員の受け入れ準備となります。
OJTの計画では、新入社員の担当業務とそれをいつから担当するのかを念頭に入れてカリキュラムを組んでいきます。指導項目は、すべてを自分で教えるのではなく、他のメンバーにも分担してもらうのがよいでしょう。特に部署に2年目、3年目の若い後輩がいる場合は、積極的に指導を受け持たせるようにします。
それには、指導項目ごとの担当者への打診とスケジュールの調整が必要となります。少し手間はかかりますが、最初の2週間程度でメンバー全員が1度は指導するように調整し、新入社員が全メンバーと関われるようにしたいところです。

初期段階では誰かが面倒をみないと新入社員が手待ちとなるため、最初の2日間はタイムスケジュールで、その後2週間程度は午前、午後のブロック単位で予定を組んでおきましょう。
また、新入社員に与える課題や教材や資料などもできるだけ配属前に準備しておきます。
新入社員の受け入れ準備としては、机、ロッカー、備品、機材、消耗品の手配などがあります。抜けがないようにするには、各部署で『準備物リスト』を作っておくとよいでしょう。また、消耗品などは配属初日に必要なものだけ準備しておき、配属後に払い出し方法を指導して、本人に準備をさせてもよいでしょう。
そのかわり、新入社員が使う机やロッカーはきれいに片づけ、不用品や汚れがない状態にしておくこと。これは、新入社員にどの状態を維持すべきか、整理整頓の基準を示すためです。もちろん、きれいな状態で受け入れたほうが歓迎の気持ちが伝わり、気持ちよく職場生活がスタートできるという面もあります。

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