公開日:2023年12月08日
新入社員のOJTでは、とても重要なポイントがあります。それは、態度面、行動面での習慣づけに関する指導についてです。新入社員には教える項目が非常に多いこともあって、どうしても具体的な個々の指導項目を消化したかどうかに意識が向かいがちですが、実は一番大切で先々の成長に影響を及ぼすのは「習慣づけ」に関する部分だろうと思います。いくつか例を挙げておきます。
これらは個々の指導場面を通じて、一貫して持っておくべき指導理念と言えるかもしれません。ところが、OJTリーダーが若い場合、上述したようなことの重要性を本人も実感できていなかったり、実践できていないことがあります。そのため、非常に重要なことでありながら、計画段階で盛り込まれることが少なく、OJTを進めるうちに忘れられがちな部分でもあります。
そこで、これらの部分に関しては、直属の上司が方針として提示し、OJTリーダー自身を指導していく必要があります。
個別の知識や技能については、後からでもやり直しがききます。しかし、キャリアの初期段階における習慣は、後々の職業人生を決定づけるほどの影響力を持ちます。つまり新入社員のOJTでは、態度面、行動面の習慣づけこそがその本質であり、明確な意図をもって教育すべき大切な要素と言えるでしょう。