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新入社員の活性度別に見た対応

公開日:2023年10月16日

新入社員の配属当初は、全員がゼロからのスタートであり、意欲もおおむね高い状態にあります。しかし、OJT後半になると、習得状況にも個人差が生じ、意欲が低下気味の人も現れてくることでしょう。特に新入社員の1年間は、意欲の面では不安定で、ちょっとしたことで浮き沈みしやすいものです。
OJT後半では、新入社員を鍛えていきたいところですが、鍛えるということは、新入社員に負荷を掛けていくことを意味します。しかし、それは誰に対しても効果があるわけではありません。
意欲が低下している人や低下している時期に負荷を掛けてしまうと、負担感や不安感が増して、成長という点で逆効果となる場合もあります。
そのため、OJT後半では一律に負荷を掛けるのではなく、一人ひとりの状況を見極めて、対応していく必要があります。
そこで、新入社員への対応を判断する基準を新入社員の「活性度」と定義し、考察してみたいと思います。


活性度の分類

活性度とは、新入社員の意欲と活動状況の程度をABCの3段階で大まかにレベル分けしたものです。

活性度の分類

まず、意欲的で元気に活動できている状態であれば、レベルAとします。逆に、心が不健康な状態をレベルCとし、その境目にいる状態をレベルBとします。
上記のうち、負荷を掛ける対象はレベルAとなります。レベルAの状態にある人は、特別指導をしなくても自分でどんどん伸びていきますが、OJTリーダーが鍛えるために負荷を掛けたとしても、面白がって取り組み、それほど負担に感じないことも多いでしょう。
レベルBは、心が不健康とはいかないまでも、積極性が見られなくなったり、周囲との協調がスムーズにいかなくなったりする状態です。OJTリーダーから見ると、気になる表情や後ろ向きの発言などが増え、他の同期と比べても伸び悩む傾向があります。
レベルCは、心が不健康な状態です。本人が自覚できていないものも含めて、精神症状や身体症状が現れる場合もあります。また、退職意思が強まることもあります。いずれの状態もOJTリーダーでは対応が難しいため、まず所属長に相談したうえで、人事や専門家に判断を任せることが基本となります。


不安定なレベルBへの対応

新入社員のOJTにおいて、OJTリーダーが苦労するのは、レベルBの状態となったときです。レベルAの状態にあれば、指導の手間も掛からず計画どおりに進むでしょう。レベルBになると予定どおり指導が進まず、いろいろ工夫して指導しても期待する反応が得られなくなります。
そこで、OJTリーダーは、まずはレベルAの状態を維持し、レベルBに落ちないように気を配ることが最善策となります。特に、周囲との交わりが減っていないか、受け答えに覇気があるかなどが観察のポイントになります。
レベルBの状態に落ちてしまったときは、無理に働き掛けると逆効果となることも多いため、無理をせず、また新入社員との距離が開き過ぎないように注意しながら見守るようにします。
レベルBの状態の人が再び前向きに進み始めるには、自分の現状を適確に把握し、自ら受け入れることが必要なため、ある程度時間がかかることを覚悟したほうがよいでしょう。ただし新入社員の場合は、レベルBでも何かのきっかけがあればいつの間にか持ち直していることがあるので、焦らないことが肝要です。

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