公開日:2023年02月14日
ビジネスマナーはどの企業でも一通りは行なっているようですが、力の入れ方はかなり差があります。販売業、サービス業などの接客業務が中心となっている企業では、新入社員研修の中でも中心テーマとなっていて、徹底するまで何度も反復訓練を行っています。
教え方についての工夫も多く、ノウハウもあるようです。
一方、形式程度にしかやっていない企業もあります。
どちらかというと技術系の企業やメーカーでも川上に位置する企業では力の入れ方は弱いようです。ただ、それらの企業でもすごくマナーがよいところもあります。
傾向としては、業種の問題よりも、閉鎖的な業界だったり競争にさらされていない企業では問題意識が低いように感じます。
新入社員のマナーが定着するかどうかは、職場での実態が一番影響が大きいといわれます。つまり、せっかく教えても配属先ではその通りにやっていないので、誰も実践しようとはしないということのようです。
しかし、それよりも重要だと感じるのが、研修期間中の教育スタッフの姿勢のようなものです。
外部の講師にマナーは教わったけど、自社の教育スタッフがその通りやっていないと「やらなくていいんだ」ということが伝わります。また、マナー研修の時間ではちゃんと見本を見せて教えても、その後の時間で教育スタッフが実践してなかったり新入社員ができていないときに注意しないと、やはり身に付けようとはしません。
ビジネスマナーを定着させようとするなら、研修の期間中を通して習慣づけることが大切ですし、期間中は教育スタッフ全員が意識して、また他部署から講師として来てくれる人にもお願いして、率先して教科書通りの手本を示し続けることが大切だと感じます。