公開日:2022年07月13日
ナビゲートでは、OJT期間を前半と後半とに区切ることを推奨しています。
入社後の1年間をOJT期間とするなら、配属から担当業務を任せる時期までがOJT前半で、そこから3月末までがOJT後半となります。
いうなれば、OJT前半で新入社員を指導するための期間がやっと終了し、OJT後半からが本番のイメージです。
*OJT計画の期間設定については、「OJT期間の期間設定」もご参照ください。
OJT後半では、新入社員に一連の業務を担当させ、自分でマネジメントサイクルを回させるようにします。
自分で段取りをし、業務を進め、点検し、修正するという手順です。
応用スキルの最初の目標は、こうした業務のサイクルを手際よく回していけるようになることです。
そこで、OJT後半では「続ける」「やらせる」「鍛える」の3つのキーワードを意識するとよいでしょう。
「続ける」とは、OJT前半で指導したことを継続して指導することを指します。
特に基本動作の指導は、完全に身につくまで繰り返し言い続けます。
スキル面も同様に、基本を崩さないよう指導を続けます。
特に、セールス話法などの技能面は、反復訓練を続けさせましょう。
次に「やらせる」とは、OJT前半ではやらせていなかったことを思い切ってやらせることを指します。
例えば営業職であれば、お客さま先で商談するなど、実践デビューをするイメージです。
また、先輩のやっていた役割を引き継がせたり、例外や問題が発生したときに自分で解決させたりしていきます。
最後の「鍛える」とは、職場の戦力となるようにスキルを磨いていくことを意味します。
それには、まずは「速さ」を身につけさせることになりますが、いろいろな場面での働き方や対応力、優先順位などの判断の仕方、そしてある程度のタフさも身につけさせていく必要があります。
OJTリーダーは、新入社員の業務を見守りながら、発生した状況に応じて指導していきます。日常は、報告や相談を受け、業務の手順や結果をチェックし、不具合があれば指導します。新入社員から質問があれば、疑問点・不明点を解消していきます。
こうして、新入社員が標準的な作業にとどまらず、より幅広い業務に対応できるよう要求レベルを高めたり、課題を投げ掛けたりしながらスキルアップを図っていくよいでしょう。
詳しくは「OJT実践ノート」で解説しています(無料で全ページ閲覧もお申し込みいただけます)。