公開日:2018年11月09日
OJTを行う場合、面倒でも指導項目ごとにレッスンプランをつくっておくことをおすすめします。
OJTにおけるレッスンプランとは、時間軸に沿って「何をどのように教えるか」を整理したものです。
あらかじめレッスンプランを準備しておくことで、指導効率があがりますし、指導の一定品質を保つこともできます。
もしレッスンプランをつくっていなかったら、どうしても教えモレが発生したり、人によって教え方にバラツキが生じたりします。
ようは、指導の品質がそれだけ低下するわけです。
そうしたことが積み重なると、仕事の品質そのものが安定しなくなります。
数年間というスパンで見た場合、レッスンプランが準備・蓄積されているかどうかで、指導の品質、指導の準備にかかる時間、
指導の効果と効率といったものに、大きな差が生じてくるはずです。
逆に、その場対応の繰り返しは、コストアップと品質低下を招く大きな要因となります。
レッスンプランをつくることは面倒に感じるかもしれませんが、1度つくっておけば次回は楽になるわけですから、ぜひ作成しておきましょう。
また、きちんと準備して指導を行う姿勢も、新人に引き継がれていくことでしょう。
レッスンプランにはいろいろな様式がありますが、各指導項目ごとに、以下の要素を記入できるようにしておくと便利です。
要素 | 備考 |
---|---|
ナンバー | 管理用のコードナンバー |
指導項目名 | 指導を行うテーマ、レッスンのタイトルに当たる |
標準時(分) | 指導にかかるであろう時間 |
ねらい | 指導におけるねらい、習得させたいこと |
備品類・教材類 | 指導の際に利用する備品や教材類(パソコン、ホワイトボード、教材、マニュアル、演習の素材、題材など) |
予定時間(分) | ・レッスンプランをつくるときは、指導ステップごとの所要時間を書くと考えやすい ・実施の際は、そのステップまでの経過時間を書くとやりやすい ・所要時間と経過時間を「5(15)」のようにして両方並列させて書いてもよい |
指導ステップ | 指導の手順 |
概要・ポイント | 教える内容 |
作成者 | |
作成日 | |
修正日 | |
実施日・時刻 | 職場で共有できるデータとしては必要ないが、必要に応じて手書きで書き込める欄を設けてもよい |
指導を行ったあと、実際に指導にかかった時間を記録しておきましょう。
また、流れがぎこちなかった部分など、反省点があればレッスンプランを修正しておきます。
指導は相手のいることですから、必ずしも予想どおりにならないことが多いはずです。
思わぬところでつまづいたり、想定外の質問を受けたりします。
そうした現実の情報を更新していくことによって、レッスンプランの精度を上げ、次回の指導に役立ててください。