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理解のための切り口

公開日:2015年12月15日

どんなに理路整然とした説明をしたつもりでも、相手にそれを聞く心の準備が整っていなければ何も伝わりません。

情報を理解するためには、最初にベクトル合わせが必要です。まず「ははぁ、だいたいこういう方向の情報だな」ということを仮定し、記憶の中から、その情報を整理できそうな思考の枠組みをセッティングしておく必要があります。

情報を伝える側と受けとる側とで、そもそもこの枠組みが共有できていないと、情報を正しく伝えることは難しくなります。
そこで伝える側は、予め理解のための枠組みを、できれば図解で提示するとよいでしょう。
どういった切り口で伝えるかは情報の性質にもよります。また、さまざまな切り口から情報をとらえ直すことで、より深い理解につながることもあります。

ただし、一度に複数の切り口を混在させないよう注意してください。たとえば、OJTによる業務指導の場面で、業務の構造を解説するためのマップと、業務手順を解説する時間軸のフロー図などを同時に教えようとしないことです。1つひとつ順を追って、今どういった切り口で説明してるのかを共有しながら進めることが大事です。

1.全体構造を把握する(構成要素と関連性)

  • 頭の中に情報のマップを描くということ
  • マップがあることによって、方向や手順、時間などについての見当をつけることができる
  • 全体構造を把握する

2.分類・整理して理解する

  • 混とんとした情報を何らかの基準で切り分ける
  • 必要に応じて、切り捨てやまとめを行う
分類整理して理解する

3.時間軸・因果関係で理解する

  • 発生順に事象を追っていく
  • 因果関係をつかむ
時間軸因果関係で理解する

4.法則に当てはめて理解する

  • すでに存在する法則(数式や文法など)に当てはめて理解する
法則に当てはめて理解する

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