公開日:2015年08月21日
OJTの効果をあげるために、 OJTリーダー(トレーナー、指導担当者) は、学習のメカニズムを踏まえて指導を行えるようになりたいものです。
そこで、適宜このコーナーで、学習という行為を考えるための基礎となる考えや伝統的な理論を紹介していきたいと思います。今回は記憶に関する理論です。
関心を示す、意識する | 興味・関心が高いとそれだけ集中も持続する |
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刺激を受ける・経験する | 外部から何らかの刺激を受ける・経験をする 指導を行うこともこれに該当する |
記憶する | 外部からの情報を自分の記憶の中にとどめる |
わかる・理解する | 内容を知覚し、それを理解する |
活用する・応用する | 新しく獲得した知識や技術を使いこなす |
符号化(記銘) | 外部からの情報を、意味に変換して記憶に取り込む |
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貯蔵(保持) | 符号化したものを保存しておくこと |
検索(想起) | 保存されていた記憶を呼び出すこと |
短期 | ||
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間隔記憶 | ほんの数秒、そのままの形で保持される記憶 |
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短期記憶 (作業記憶) |
その場限りの一時的な記憶 |
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長期 | |
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長期記憶 |
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*参考:二貯蔵モデル
人間の記憶の働きを、長期記憶と短期記憶という二つの貯蔵庫でモデル化したとらえ方。
短期記憶とは、情報を15~30秒程度の間、保存しておくところ。長期記憶は、短期記憶で処理された情報を、知識として長期間にわたり保存しておくところ、とされる。
宣誓的記憶: 意識にのぼりやすい記憶 |
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手続き的記憶: 意識にのぼりにくい記憶 |
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*参考:忘却曲線
ある事柄を記憶した後、時間をおいたらどの程度思い出せるか、についての実験結果を図示したもの。1885年、ドイツの心理学者エビングハウスによって以下のように実験が行なわれた。
まず、一連の無意味つづりを完全に暗記する(原学習)。その後、一定の時間間隔をおいて再び学習し直す(再学習)。その時、記憶がどの程度残っているか データをとる。
さらに、再学習では原学習で要した時間の何パーセントが節約できたかを測定する。この結果をあらわしたのが「忘却曲線」。
一般に、忘却は原学習の直後に急速に進み、それ以後一定の水準を保つとされる。