3.決算・計数
更新 2000.05.01(作成 2000.05.01)
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- 会計年度<かいけいねんど>fiscal year (期首・期末)
- 決算日から決算日までの期間を、一会計年度(事業年度)という。このスタート時点を期首、締め括り時点を期末と呼ぶ。
- 上期・下期<かみき・しもき>
- 一年間を6ヵ月単位で二等分した単位を、上期(上半期)と下期(下半期)と呼ぶ。
- 四半期<しはんき>
- 半期をさらに二等分した3ヵ月を四半期と呼ぶ。
4月1日〜3月31日が1会計年度ならば、4月〜9月までが上期、10月〜3月が下期。4月〜6月が第1四半期、7月〜9月が第2四半期となる。
- 締日<しめび>
- 期間の取引の合計をする期日のこと。会社ごとに月次の締め日が設定されている。
例えば「月末締めの翌25日払い」というのは、請求書などを月末で一度合計して、翌月の25日に支払うということ。
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- キャッシュフローcash flow
- 企業のある期間における現金の収支のこと。
会計上の利益は、実際の現金の収支を表していない。例えば、いくら黒字でも現金がショートする場合もあれば、赤字でも十分な資金調達が得られる場合がある。
そこで、企業の実態を正確に把握するために、現金の実際の流れ(どれだけ調達し、どれだけ支払い、どれだけ手元に残ったか)を捉えるキャッシュフローの考え方が重視されてきている。
- 決算<けっさん>closing
- 会社が一会計期間における収支を計算・報告すること。
決算によって「いくらかけて、いくら儲けたか、会社の財産の内訳はどうなっているのか」を明らかにする。最長でも一年間に一度は決算を行う必要がある。
- 減価償却<げんかしょうきゃく>depreciation
- 会社が保有する財産の中には、時間の経過とともに価値が下がってくると考えられるものがある(車、機械など)。
会社の正確な資産を把握するために、その下がった分の価値を、取得したときの価値(=購入時に支払った額面)から除去していく必要があり、これを減価償却という。
「この機械はもうとっくに減価償却してしまった」
- 財務諸表<ざいむしょひょう>financial statement
- 財務諸表とは、会社の活動やその成果を表す成績表で、決算により作成される。貸借対照表・損益計算書の2つが代表的なもの。
- 資産<しさん>asset
- ある時点における会社の全財産。貸借対照表上では、負債と資本によって調達したお金をどう運用したか、を表わす。
- 資本<しほん>capital
- 会社が事業を営んでいくための元手となるお金。株主からの出資のように自己調達したものを「自己資本」といい、銀行からの借金のように、返済義務があるものを「他人資本」という。
- 損益計算書(P/L)<そんえきけいさんしょ>profit and loss statement
- 節目と節目の間にどんな活動が行われていたか、期間中の“入”と“出”をつかむための成績表。
- 貸借対照表(B/S)<たいしゃくたいしょうひょう>Balance Sheet
- 期間の節目(決算日)において、会社の財産がどうなっているかを知るための成績表。
- 棚卸<たなおろし>inventry
- 決算時または在庫整理時に、その時点で在庫となっている一切の商品や原材料の種類、数、品質などを調べ、その価格を査定すること。
- 負債<ふさい>debt
- 会社が借りているお金、あるいは一時的に預かっているお金など、いずれ支払わなければならないお金をいう。
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- 粗利<あらり>gross profit
- 売上高総利益のこと。売上から売上原価を引いた残り、つまり、売れた商品分の利ざやの合計をいう。
企業にとってはこれが収益の源泉で、ここから仕入れや人件費などのさまざまな費用が差し引かれていくことになる。いくら売上が大きくても、最低限費用を賄えるだけの粗利がなくては事業は成り立たない。
- 売上<うりあげ>sales
- 企業が商品やサービスを販売することによって得る代金の総額。
- 経費<けいひ>overhead cost
- 広義では、企業が事業を営み、利益を生み出していくためにかかる費用のこと。利益につながらないムダな経費をいかに削減するか、は企業共通の課題である。
一般的には、販管費(販売費および一般管理費)とほぼ同様の意味で用いられる。
- 原価<げんか>
- 一般に、商品やサービスを生産するためにかかったもともとの金額。または仕入の金額。
費用やコストに近い意味で用いられるが、売上に対応する費用としてこの言葉が用いられる。通常、この原価に一定の利益を加えた金額で販売される。
- コストcosts
- 費用と同義。事業を開始する場合や、商品を開発する場合などの初期の投資費用をイニシャルコストという。
それに対し、軌道に乗せた後、維持・操業のためにかかる費用をランニングコストという。
- 固定費<こていひ>fixed costs
- 売上の増減に関係なく、一定期間に一定額かかる費用のこと。例えば、人件費、減価償却費、家賃など。
- ⇔変動費
- 損益分岐点<そんえきぶんきてん>break-even point
- 損失と利益の分かれ目となる売上高のこと。つまり、売上と費用が一致する収支トントンの金額をいう。
ある期間の損益分岐点が500万円という場合、売上がそれを上回れば利益が出るが、下回れば損失が生じる。
-
◎→損益分岐点分析の指標のページへ
- 費用<ひよう>costs
- 企業が事業活動を行う上で費やしているさまざまな金額の総称(賃金、原材料などなど)。
- ☆関連→コスト
- 変動費<へんどうひ>variable costs
- 売上の増減に比例して増減する費用のこと。例えば材料費や商品の仕入れ原価など。売上が0ならば変動費も0となる。
- ⇔固定費
- 利益<りえき>
- 売上から、売上をあげるためにかかった原価やその他の費用などを差し引いて、残った金額のこと。
利益をあげるためには、売上を上げるか費用を減らすかの2通りが基本となる。 会計上の利益には、売上高総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、当期利益の5種類がある。
このうち、「経常利益」は会社の通常の経営活動によってもたらされた利益で、会社の実績を判断する上での最も重要な指標となる。
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- 小切手<こぎって>check
- そこに記載された金額を、小切手の所持人に支払うことを、銀行に委託する有価証券。
小切手を切った人(振出人)の当座預金から引き出され、支払われる。
- サイト
- 手形を振りだした日から、支払期日までの期間をいう。
全く別の意味で、インターネットのウェブサイト(Web site)の意味でも使われる。
- 手形<てがた>bill/draft/note
- 一定の金額をある時期にある場所で支払うべきことを約束した有価証券。
約束手形とは、発行人と支払者が同じものをいい、為替手形とは、発行人と支払者が違うものをいう。
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- リースlease
- 企業に委託されたリース会社が、企業に代わって機械設備などの物件を購入し、それを企業に貸し出すこと。
通常、企業が物件を購入すると、それは会社の資産として計上され、減価償却の対象となる。 リースを利用すると、物件はリース会社の資産となり、企業は月々のリース料(経費)をリース会社に支払うことになる。
一般にリースの期間は、リース物件の法定耐用年数を基準に設定される。レンタルとは異り、企業はリース物件の全額を支払う義務を負っている。
- ☆関連→レンタル、ローン
- レンタルrental
- レンタル会社が所有する物品を、不特定多数の利用者に対して、比較的短期間貸し出すこと。
借り手は、期間分の使用料をレンタル会社に支払う。
- ☆関連→リース
- ローンloan
- 融資、貸付などと呼ばれる。企業が設備などを購入する場合、その物件に相応する金額をローン会社から借り受け、それを割賦払いで返済する方式をとる。
リースと異り、購入物件は企業の資産となる。
- ☆関連→リース
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