「業務マニュアルを内部制作すべきか外部委託すべきか、ということで迷われる場合があるかと思います。そこで、簡単な比較表を作ってみました。
もちろん社内スタッフの実務状況や能力などにもよりますから、一概にどうとは言いきれません。異論もあることでしょう。ただ、一般的には以下のような傾向があると考えています。
なお、ここでいう内部制作とは、社内の実務担当者が作る場合をいいます。
(以下は2001年時点の内容です。ご了承ください)
内部制作の場合(社内の担当者) |
外部委託の場合 |
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適している領域 | |
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費用 | |
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制作期間 | |
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品質 | |
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制作上のメリット | |
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制作上のデメリット | |
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以上を総括すると、次のようにいえるのではないかと思っています。
*ご参考までに......
- 定型的な業務または会社固有の専門技術については、構成と内容は内部制作し、必要に応じて部分的な作業(デザイン、印刷、HTML化など)を外部委託するのが現実的。
- 複雑な処理、抽象的な概念を扱うもの、ボリュームがあるものなどは、企画・構成の段階から外部の専門スタッフに委託した方が費用対効果が高い。(ただし、委託先を吟味すること)
- いったん制作した後のメンテナンスは、実務担当者が行えるのが理想的。
懸念すべきは「高いコストをかけたあげく、わかりづらいマニュアルを作ってしまい、さらなるコストを生み出す結果になる」という状況があることです。なお、基本的には人件費ほど高いものはないと思っています(もっともそれが余剰人員なら、埋没原価ということになるのかもしれませんが......)。いずれにしても、コストがコストを招くような悪循環はぜひとも避けねばなりません。
*コストについては以下を参照ください。
author:上村典子