ひそかな楽しみ
私は自然豊かな環境で生まれ育ちました。
近所の山に登っては木イチゴや桑の実をおやつにしたり、ツバキやツツジなどの花のみつを味わったりと野生児そのものでした。
そんな日々から、はやウン十年。実家を離れ、すっかり自然に触れる機会もなくなり、
すぐそばにある自然といったら、街路樹もしくは公園の傍らに咲く野の花か、部屋に置いている観葉植物程度でした。
そんなあるとき、息子と散歩をしていたときのこと、
息子が花屋の前で立ち止まると「お花!おぉーきい(大きい)赤いお花ほしい」と
催促をうけました。
野に咲く花とはまた違った観賞花の華やかな姿形に興味を持ったのでしょうか。
目的の花を一輪買って息子に手渡すと、花の香りを嗅いだり、そっと花をなでたり、すっかり息子のハートをキャッチしたようです。
私も草花は好きなのですが、花はすぐに枯れてしまうため、
今まで植物を購入する際は長く楽しめる観葉植物を選択していました。
しかし、花のつぼみからだんたんと開花する様子や、華やかな色や香りに癒されすっかり私がはまってしまいました。
それからというもの、毎週花屋をのぞいては、その季節の花を洗面台に飾り、その花の種類について調べることをひそかな楽しみにしています。
ナビゲートでは「の」や「ち」が植物を育てることが得意なガーデンマスター(?)ですので、少しづつ勉強をさせてもらっています。
(ただし、大人になりすっかり虫が苦手なってしまった元野生児「ひ」。しばらくは切り花で満足?)
君の名は......「の」
下を向いて歩こう「ち」
花より団子?団子より花? | 一輪でも存在感のあるシャクヤク |