No.91 花発(ひら)いて風雨多し
春になると耳にする「春眠暁を覚えず」という 孟浩然の詩があります。 「春眠不覚暁 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少」 冒頭の部分は有名ですが、 「昨夜、風雨の音がしていたな、さて、どのくらい花が散ったことだろう」と続きます。 春に雨や風が多いのは、植物からすれば、承知のことで、大したことではないのかもしれません。 今回の表題「花発いて風雨多し」は、 「勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離」 という、実は別れの詩なんです……。 |
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風雨に散った花びら | 桃色の路も悪くないです |
↑多少は散ってもまだまだ美しい桜の姿 写真だと見えにくいですが、若葉も顔を出しています→ |