No.59
人・虎・人?

数年ぶりに昔の友人に会いました。
少しは丸くなったかと思いきや、いまだ"オレ様"健在。
よく言えば、才能豊かで孤高の人。
弁舌鋭く、隙がなく、論理矛盾は容赦しません。
職を転転とした揚げ句、今はいわゆる自由業(フリーター?)
彼を見るとどうしても、昔、国語の教科書で読んだ
「山月記」の人虎のイメージが浮かぶのです。
臆病な自尊心と尊大な羞恥心、まさにそんな感じ。
人と同じではいたくない、でも何者にもなれない......。
すごいなぁと思う一方、何とも痛々しいのです。
彼は第三者に対しては鋭い洞察を行えますが、
自分のこととなるとまるでダメ。
自己イメージに合わない批判は受付けません。
老婆心で箴言などしてみた日には、
猛烈な反撃にあってしまいます。
もちろん理屈では誰もかないません......。
自分のことは人ごとのように、
人のことは自分のことのように受け止められたら
世の中ハッピーなんだろうなぁ、と思うものの、
そうはいかないのが人間界なのでしょう。
さて、こんなふうに書いてみたけど、
虎に近い人って結構多いのでは?
私の予想では、これを読んだ直後の感想として
「私の中にも虎がいる」と感じた人は2割。
「すぐ身近に虎がいる」と感じた人は5割。
「山月記って何だっけ」とネット検索した人3割。
どうでしょう。
もっとも、この通信を読んでくれている人は何割......?

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  今月の"いち押し"は、小倉 仁志 講師。
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  わかりやすい指導を行います。
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  ・人事のベテランによる連載、続々更新中です。2007.05.07~2007.05.15   
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    「22.制度の遅れ」
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    #賃金制度の遅れについても言及していきます。


 ●ビジネスマナーちょいラーニング 2007.05.22

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     #初心に戻ってセルフチェック。
 


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     #お弁当で思い出す奇譚な行動......。

 ・「隣人のこと」・・・・・・・・・・・・・・[の] 2007.05.10
     #掃除をしてくれるおじいさんの話

 ・「お手軽レシピを求めて」・・・・・・・・・[ひ] 2007.04.28
     #メニューを考えるのは以外と大変!?


 ●掲載記事に以下を追加しました。

  ・「企業と人材」40/903号
   #【社員の自主性を基本にした能力開発を進める】に
   記事が掲載されました。


 ●ビジネス基本用語集に以下を追加しました。(現在738語)2007.05.14
   
意味記憶 / エピソード記憶 / 手続的記憶
  命題記憶 / 宣誓的記憶 / 陳述記憶 / 非陳述記憶

  -:-:-:-:-:-:- ピックアップ! -:-:-:-:-:-:-

  < 意味記憶 > 

物事の共通認識や客観的・普遍的な事実に関する記憶。
カナダの心理学者タルヴィングが、「命題記憶」の1分類として
「エピソード記憶」と対比させた概念。
たとえば「みかんは柑橘類だ」「1+1=2」などの定義や数式、
「日本の首都は東京だ」「大化の改新は645年」などの客観的
あるいは歴史的事実、その他「イヌはほえる」といった一般常識
などが意味記憶に該当する。
このように、意味記憶は言葉や概念を中心に構成された記憶であり、
人々が言語を使用する上で辞典のような役割を果たしている。
なお、意味記憶の内容の真偽は社会的に一致するか否かによって
判断される。

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