No.150
農作業のOJT
私の実家は農家。田の広さはそこそこで農協へも卸している規模です。
しかし、気づくと両親も70歳を過ぎ、
2人だけで農作業をこなすにはきつい年齢になってきたようです。
さて、娘の通う小学校では、毎年5年生は田植えから稲刈りまで
一連の農作業を経験する学習があります。
しかし、今年は諸事情により中止になってしまい、
娘は「やりたかった!」とたいそう残念そう。
そんなにやりたいなら、彼女には「猫の手も借りたい」くらい
忙しい思いをしている祖父母がいるじゃないですか!
農作業を学ぶチャンス!
私と娘、往復数万円の交通費をかけて、
田植えのOJTを受けてきました。
小さい頃から、両親のそばで田植え作業を見てきたつもりですが
いざ裸足で水田に入ると、ぬかるみに足を取られ思うように動けません。
そんな中、中腰になって、1株ずつ苗を植えていきます。
結婚後もずっと米を送ってもらっていることに
感謝と後ろめたさをいだく私の心中を知ってか知らずか、
「ほらよく見て!この列の苗、曲がってるよ、やり直し!」
などと、両親からの厳しい指導は続きました。
一方言い出しっぺの娘は、30株くらい植えたら
「もう植え方はわかったから終わりね!」と早々に引き上げムード!
うーん、こういう新人、職場にもいますよね。
ノウハウが腹落ちするには、わかったつもりのその先に
反復実践が必要なのですが......。
今回、親から子へ(マンツーマンで)、実際に田植え(仕事)を通じて、
知識や技能を重点的に教わった、という点では、
これもOJTといえるかもしれません。
身近な生活の中にも、OJTの機会はあちこちに潜んでいるのかもしれませんね。
○「なあなあ職場とクレーム」
→ベテランパートスタッフに現場を任せる飲食店店長。しかし、お客からクレームが出たことをきっかけに、パートスタッフを指導しようとするが......。2015.06.12
○「店長にはかなわない!?」
→忙しいときに、かいま見えた店長の心配り。長年地元に愛されてきた不動産で感じたこととは......。2015.06.24
◆OJTの理論&手法:OJT Tips
○「新入社員OJTのモデルプラン」(2015.06.19)
→新入社員のOJT期間中に、所属長、OJTリーダー(指導担当者)、 職場メンバーが、それぞれに担う役割についてまとめました。
◆◇研修News&Topics◇◆ (2015.05.29 - 2015.06.11)
○「外国人労働者問題啓発月間」
→今年の標語は「外国人雇用はルールを守って適正に」外国人労働者問題が改善されることを期待します。
○雇用関係助成金が見直されました。
→8つのカテゴリに分けられ、各種助成金の内容を確認することができます。
○労使関係セミナーが開催されます。
→7月3日(金)に無料にて開催予定です。メンタル・ヘルスに関する法的問題などが取り上げられます。
○平成27年度 中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果
→今年の新入社員の傾向を知ることができます。
◆◇社員ブログ:「気まぐれ歳時記」◇◆
○憧れの島へ[よ] (2015.05.28)
→見渡す限りのエメラルドグリーンの海は、どこ?
○寄り道[ね] (2015.06.02)
→いわゆる「大衆酒場」に酔いしれ、妄想は膨らみ続けます。
○ひそかな楽しみ[ひ] (2015.06.16)
→[ひ]の愛息のハートをキャッチしたものとは......?
◆◇研修講師紹介 ◆◇ (2015.06.22)
→事業戦略からプロジェクトマネジメントまで、経営組織論のプロ。
著書も100冊以上執筆しています。
以下の用語を追加しました。
アジェンダ/エビデンス/証憑/突合(2015.06.23)
○アジェンダ
アジェンダとは、英語で「議題、検討課題」および「予定表、行動計画」をさす。特に政治の場面では「政策に関する行動計画」の意味で用いられることが多く、ビジネスでは主に外資系企業やIT企業で用い
られる。また、「手帳、スケジュール帳」の意味もある。もとはラテン語で「しなければならないこと」を意味する言葉、agendumに由来する。
○エビデンス
エビデンスとは、英語で「証拠、根拠」を意味する言葉。ビジネスの場面では、取引先とのやりとりなどを書面で記録したものをさすことが多い。この意味で、経理処理に用いる請求書や領収書などといった証憑をさすこともある。もとは保険医療の分野で、薬や治療法を実際に用いて得られる臨床結果など、その効果を証明する「科学的根拠」をさす。また、IT業界では、開発中のプログラムやシステムをテストして得られるデータをさす。これを記録しておくことにより、後にトラブルや不具合が生じた場合、その原因を追究するのに役立つとされる。
○証憑 <しょうひょう> voucher
証憑とは、取引の証拠となる書類のこと。例えば、契約書、注文書、納品書、請求書、領収書などがある。特に会計上、帳簿や伝票に記載された取引が実際にあったか、取引の内容が正しいかなどを証明する資料として用いられる。経理処理で用いる証憑は、商法および会社法では10年間、税法では最大7年間の保存が義務づけられている。
○突合 <とつごう> check
突合とは、2つ以上の異なる資料を突き合わせて、内容が一致しているかを調べること。「突き合わせ」ともいう。例えば、注文書と納品書を突き合わせたり、システムなどに入力したデータと元となる紙の資料を突き合わせたりする。「照合」とほぼ同義で用いられる。
◆◇企業人事物語:「正気堂々」◇◆
・人事のベテランによる連載、続々更新中です。
第7章 新生 2015.06.05 - 2015.06.15
・62 「心が躍る」
・63 「獣のように」
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