リーダーシップ
更新 2003.10.23(作成 2003.10.23)
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- リーダーシップleadership
- リーダーシップとは、集団をまとめながらその目的に向かって導いていく働きを意味している。もともとは集団のリーダー個人が有する資質や能力と考えられていたが(特性論)、その後の研究により、リーダーとリーダーシップは明確に区別されるべきもので、リーダーシップは集団の持つ機能であるという考え方が主流となっている。
リーダーシップを構成する機能としては複数のものが指摘されてきたが、おおむね目標達成を指向する機能と人間関係を維持する機能に集約できると考えられている。三隅二不二のPM理論もその1つである。また、どのようなリーダーシップが有効に機能するかは、その集団が置かれた状況によって決定されると考えられる。
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こうした考え方は状況理論として発展した。フィドラーは、状況特性によってリーダーが発揮できるリーダーシップが影響を受けるとした。またハーシーらは、部下の習熟度によってリーダーの対応方法を変えるほうが有効とするSL理論を提示した。
産業教育の分野では、状況理論を踏まえながらも、多くの状況において有効なリーダーシップのスタイルの開発を目指したリーダーシップ訓練が盛んに行われてきた。仕事へも人へも強い関心を持つ9・9型を理想とするマネジリアル・グリッドなどが代表例である。
これらは一定の成果をあげているものの、あらゆる状況で複数の機能を最大限に発揮することができるのかという問題など未解決なままである。また、多くのリーダーシップ訓練はメンバーとの関わり方の改善にウエートが置かれてきたが、今日の高度に組織化された企業組織で発生している諸問題に対応するにはそれだけでは不十分だとする指摘も多い。
「企業と人材」10/20号 に同様の内容を執筆
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