目標設定時の面談では、どんなことを話しあえばいいのですか?
目標設定時の面談では、部下が設定した目標を上司が承認することと、部下がその目標に取り組むことに納得を得ることが最終的な目的となります。
仮に上司側が期待した通りの目標を部下がつくってきたとしても、部下がその目標に本音の部分で納得していなければ、自発性や責任感、創意工夫を十分に引き
だすことができません。
つまり面談を上司側から見ると、部下が十分に納得した目標を承認するために、必要な話し合いをすることになります。
そのためにまず上司側は、職場状況など必要な情報提供を行なうこと、本人への期待を伝えることが必要になります。ただしここまでは、部下が目標設定を行な
う前に伝えておくべき部分で、面談時にはその再確認という程度になります。
次に部下から、設定した目標とそのように設定した背景を確認します。このとき、担当業務の状況や現在の仕事に対する関心や意欲を聞きだしていく
ことも重要なポイントです。これは上司としての期待と部下が設定した目標にズレが生じた場合に、それを埋めていく手がかりとなるからです。
部下の目標に対して合意が取れたら、さらに確認しておくべき重要なことが3つあります。1つは、部下がその目標を達成するために上司に対しどのような支援
を期待しているかです。次に、どのようなタイミングで報告してほしいか、どこまでは自分で判断して構わず、どういう状況になったら相談をしてほしいか、権
限範囲とホウレンソウのルールを明確にします。そして最後に、どのような状態になったら上司として介入する可能性があるかも明示しておきます。