目標管理を導入すると管理帳票なども増え、管理者の仕事を煩雑にさせると思うのですが、いかがでしょうか?
目標管理を導入すると確かに管理帳票は増えますし、期首や期末では導入前には無かった仕事が発生するのは確かです。しかし、期首の目標設定をうまく 行なえば、期中は担当者に業務を任せることができますので、期中の管理業務は飛躍的に楽になるはずだ、と考えられています。
しかし、管理者といえども担当業務を持ったプレイングマネージャーであることが少なくありませんし、誰もが部下に完全に業務を任せてしまえるほ
どうまく目標設定を行なえるわけではありません。そのため、目標管理を導入して楽になったと実感できている管理者は多くはないはずです。
問題は、煩雑さや多忙さは変わらないか増えたにしても、その中身がどのように変わってきたかです。従来よりマネジメント部分の仕事に専念できていたり、無
計画なために起こるムダな業務が減ってより質の高い業務が増えているとしたら、目標管理としてはうまくいっているといえます。
また、管理帳票などが増えるという問題については、帳票が増えたこと自体よりも、各部署から要求される似通った帳票を何度も書いているというこ
とに不満を感じている管理者が多いようです。その帳票を作成することで管理がやりやすくなるのであれば、不満を言う管理者はそれほどいないはずです。
そこで目標管理を導入する際には、似通った帳票が社内に存在していないかどうかを調査し、存在していればその主管部署と調整して可能なかぎり重複を無くし
ていく努力をしていくことが推進部署の責務となります。