不要品の処分について現在、会社には多くの不要品があります。商品管理ができていないため売れ残りの古い商品や返品された商品など管理されずにゴミ同然になっています。ところが経営者はそれを会社の資産だと言って一向に処分しようとしません。
また処分できるものでもゴミに出すとお金がかかるということで処分しようとしません。上司に相談しても経営者に気を使って何もしようとしません。私も勝手に処分することができないのでどうしようもありません。何かよい方法はないでしょうか?
今回の場合、経営者が許可しないわけですからご自身の判断で処分するわけにはいきません。しかしその不良在庫が多いために作業に支障をきたしている
としたら、その問題だけでも解決していきたいものです。
少なくとも、販売可能な商品とそうでない商品が混ざらないようにしていきましょう。
まず一旦は全商品をチェックし、仕分けする必要はあります。生きている商品はピッキングがしやすいように棚などに配置していくことになりますが、販売可能
性が低く死んでいる商品であれば、どこかにスペースを確保し、積み上げても構わないと思います。
次に返品された商品の仕分けのルールも確立しておきたいと思います。ポイントは、返品された商品の中の販売不能な商品が、商品棚に戻らないようにするとい
うことです。また、通常の棚にある商品もどのようなサイクルで古くなったと判断し、棚から外していくかもルール化するといいと思います。
このような管理をやっていくと同一品番の商品が2ヶ所にわかれて在庫されることになりますので、品番をわけるか、概念上の倉庫をわけて管理するか、何らか
の工夫が必要になってくると思います。
さて、こうして動いていない商品が数字上で管理され、データとして揃ってくれば、経営者も意思決定がしやすくなるかもしれません。ただ、現在資
産を処分したくないという状況は、おそらく決算上の問題などが関連しているのではないかと思います。つまり、現時点ではできるだけ資産を圧縮せず、利益を
多く確保する必要があるのかもしれません。
逆に業績が好転し、利益が多く出るようになったときには不良在庫は処分し、利益を圧縮しようとされる可能性が高いと思います。
そういう判断が好ましいかどうかは別にして、いずれ不良在庫を処分しようという時期が来たときにいつでも対象品のリストを提示できるようにしておくことが
大切だと思います。
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