「赤札作戦」という言葉を聞きぜひ実践したいと思いますが、その方法がよくわかりません。
赤札(不要品ラベル)とは、不要品と思われるものに貼り付け、本当に不要品か否かチェックし記録するものです。
このラベルは、目立つように赤い色の紙を使用するため、「赤札」と呼ばれています。
弊社では赤札を以下のような手順で活用していきます。
(指導団体によって多少の方法論の違いがあります)。
(1)整理の段階で活用する。
・まずは、5Sでは職場内の不要品を廃棄し、活用できるスペースを確保していきます。
赤札はこの活動時に使用します。
・なお赤札貼りは一度だけではなく、定期的なサイクルで実施するのが望ましいと考えます。
(2)不要なものを決める
・ 赤札を貼る対象を決めます。
例:原材料、副資材、半端品、仕掛品、製品、設備、什器、治工具、検査機器など
(3)整理の基準を設定する
・要/不要の基準を決めます。
・社内共通ルールとして「こういったものは廃棄する」というルールを決めます。
例:○カ月以上使用していないものは捨てる
○カ月以上先まで使用しないものは捨てる
重複している治工具は捨てる
原本のあるコピーは捨てる(古い図面や設計図など)
最新版以外のカタログは捨てる など
(4)赤札を作成する
・社内で活用しやすい赤札を作成します。(紙・シール型・針金留め型など)
・記入項目を決定します。
(5)赤札を貼り付ける
・基準に基づき、現場の不要品・不急品に赤札を貼り付けます。
(6)記録(「廃棄リスト」を使用)する
・赤札を貼られたものは「廃棄リスト」を作成し、記録します。
(7)処分する
・赤札を貼られたものは一個所に集めます。
・要/不要を判断し、処分方法を決めます。
→不要品と判断されたもの…適切な廃棄方法に則って廃棄します。
→不急品・判断に迷うもの…保管期日を定め、一時保管場所に別保管します。
その後、期日までに使用しなかったものは廃棄するか、改めて保管期日を再設定します。
赤札を貼り、一個所に集めると、いかに現場に不要なものが多いか、また未使用品などムダなものが多いか、目に見えてわかります。
あるいは他部署で再利用できる備品などが発見できる場合もあります。
なお弊社サイトでは赤札のサンプルをご紹介していますので、あわせてご参照ください。
■ご参考Q&A
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