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女性ばかりで推進委員会をつくったような例がありましたら教えてください。

推進委員会のメンバーとして、監督者ではなくリーダーを基本的に女性にしようと考えました。 女性の方が厳しい目で見るし、よく気づくと思ったからです。しかし一方で性別で委員を選出することには抵抗を感じますし、女性にした意味がない場合も考えられると思います。
女性ばかりで推進委員会をつくったような例がありましたら教えてください。

以下のようなケースをご紹介させていただきます。

ケース1)準大手メーカーの例

この企業では、各工場と本社の製造部で5Sを実施しました。

     
  • 各工場は男性を中心に、女性も含めて委員会を構成した。
  •  
  • 本社製造部は、各課の女性が委員となり、委員会を構成した。

しかし、女性のみの本社が一番進捗状況が悪いという結果になってしまいました。
原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • 委員に選任された女性たちは、自分の周りを中心に熱心に取り組んだ。
  • しかし、周りの男性の協力が得られなかった。
  • 「5Sは女性の仕事」という雰囲気になってしまっていた。
  • 女性の委員も途中でやる気をなくした時期があった。
  • 1年の委員期間の最後は、女性の委員たちが製造部トップに働き掛け、号令をかけてもらい、なんとか一定レベルま で進めることができたが、周囲は嫌々協力しているという雰囲気から抜けきれなかった。

ケース2)大病院の例

この病院では、医局、事務局、看護部など、全部門で5Sに取り組みました。 看護部は女性中心の職場なので、必然的に女性のみの委員会となりました。 もともと看護部は、医療ミス、院内感染などに対し問題意識が高く、5Sに取り組む以前からも対策が必要だと提案していましたが、あまり取り上げられなかっ た経緯があります。
そこへ5Sを導入したところ、「我が意を得たり」という面もあったのか、極めて熱心に取り組んでいただくことになりました。

  • 看護部は女性中心の職場なので、偏見や協力が得られないということもなかった。
  • 一方、看護部で活動が進めば進むほど、医局や事務局では積極的にやろうとしない人がでた。
  • 特にドクターの中には、自分がやるような活動じゃないという態度をとる人も出てきた。

一般的な傾向は......

5Sへの取り組みに関しては、性差よりも個人差のほうが大きいようです。
確かに一般的な傾向として、女性のほうが日常的に(身の回りの)整理整頓をきれいにやっているという印象はあります。 しかし、必ずしも女性全員がきめ細かいわけでなく、ルーズな方もいらっしゃいます。
5S活動は、日常的な整理整頓と比べると、基準とスケジュールを決め、それに従って進めていくという特徴があります。 この決めたことを徹底的にやり切るという点では、男女差より、その意義や価値をどれだけ感じたかによるところが多いようです。
女性も問題意識を持ち、いろいろなアイデアを出して頑張る人が多く見られますが、 一方で空き時間の範囲内ではやるが、定時を過ぎてまでは頑張らないという方も少なくありません。

女性を委員に選任する場合、(5Sに関する)権限を与えてリーダーをやってもらうことは非常によいことです。
しかし、リーダーではなく、実質的な整理・整頓・清掃などの活動を女性だけに押し付けるようなことになると、組織にとってもマイナスが大きくなります (男女雇用機会均等法やジェンダー問題の観点からも好ましくありません)。
女性を委員にした場合、委員長を取締役の方(管理職クラスに指示できる人)にお願いするなど、後ろ盾をつくってやることなどもポイントかと思えます。


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