最後のSである「しつけ」ですが、これに対して何か具体的な活動はあるのでしょうか?
弊社では、通常「しつけ」に対する実施事項として、 '管理・監督者、または5Sリーダーに対する「指導の仕方の研究」と「その実践活動」'と位置づけています。
5Sでいう「しつけ」とは、好ましい行動(ルール)の「習慣づけ」を指しています。 また「しつけられた状態」とは「決まられたルールに従って行動できている状態(ルールが習慣化した状態)」を指します。 反対に「しつけられていない状態」とは「ルールが守られていない状態」を指します。
例えば「置き方などのルールを決めたのにモノが元に戻らない」という状況があったとします。
この場合、ほめたり、叱ったりしながらしつけを行うわけです。
しかし、ここには「物理的に元に戻らない」のか、「意図的に元に戻さない」のかの違いがあります。
前者の場合、「決めたルールがあいまいなため混乱している」、「モノが多すぎて戻せない」
など、物理的に戻すことが困難な状況になっていることが考えられます。
この場合は本人を叱るのではなく、ルールの見直しや整理、整頓、清掃(3S)の レベルアップを図ることで改善されていきます。
しかし、ルールが守れる状況にあるにもかかわらず「元に戻さない人がいる」場合は、
管理者クラスがその人に対して徹底するよう、指導や働きかけをしていきます。
弊社では、こういう活動を「しつけ」の段階で行う活動として位置づけています。
管理者は、「なぜ戻さないのか」の原因を究明して、問題の本質をつかむことが重要です。
そして、その原因が本人にある場合に適切な指導を行っていくことが求められます。
弊社が5Sの指導を担当させていただく場合には、このようなしつけのポイントを理解していただくために、管理者クラスを対象に、指導するための 考え方やスキルを習得する 研修を実施しております。
5Sとは…5Sの効果とは…の回答や、5S活動のしくみづくりの冊子もあわせて差し上げます。
5Sって何をすればいいの?が解けます。
お客さまの状況にあわせて、ゼロからマニュアルやツールを作成します。