新人のころの思い出 初月給編(1)
新人のころ、わくわくしたことといえば何ですか?
私にとっては、1つは自分の机がやってきたとき(私には机がなかったので。→
「電話編」参照)。もう1つは名刺ができてきたとき。そしてもう1つは、給与明細を渡されたときです。
この3つのシーンは、今も当時のわくわく感とともに覚えています。
特に給与明細はなんとも言えぬ感慨がありました。
学生時代もアルバイトはしていたので、給料をもらうことは初めてではなかったのですが、それで生計を立てていたわけではありません。親から仕送りを受けている身分でした。
給与明細を受け取ったときのわくわく感は、これから「世帯主」として1人で生計を立てていくんだな、という実感だったかもしれません。
また、給料明細にたくさん項目が並んでいるのを見て、何となく大人になった感じもしたものです。「え、こんなに天引きされるの?まいったなー。税金高すぎ!」などと、訳もわからずつぶやきながら、"大人"の憂いを装っていた気がします。
今にして思えばたわいもない話です。
さて、給与明細をしばし眺め、その後そっと机にしまい、昼休みにまた取り出しては、こっそり盗み見たりなどしておりました。別に自分の給料だから堂々と見ればいいのでしょうけど、まず周囲をうかがってからチラっとめくって見るわけです。このとき全部めくってはいけません。7分めくって3分隠すのです。なぜか私の中では、給与明細とはそのように見るべきものでした。
さて、これを何に使いましょう。
1人暮らしでしたので、家賃(当時4万5千円)や水道高熱費などなど、まずは必要諸経費を差し引かねばなりません。
そのやりくりを考えるのもまた楽し、でした。当時は余裕があったものです。(遠い目)
そうして余ったお金を何に使いましょうか......。
ところで、みなさんは初月給を何に使いましたか?
□ 両親に何かプレゼントする
□ 恋人を食事に誘う
□ 自分の趣味にあてる
□ 借金の返済にあてる
□ 友人にたかられる
□ 残るほどない
私の場合、「初月給が出たら祖母に何か買おう」と、前々から決めてはいました。
しかしいったい何を買ったら喜んでくれるのか......、ちなみに当時祖母は82歳です。
しばらく考えて、結局あるモノに決めました。
(唐突ながら、長くなったので次回へつづく。すみませーん)