防災訓練!徒歩帰宅シミュレーション
311以降、防災グッズをいつも持ち歩いている私ですが、最近はその重さに少々嫌気がさし、少しずつアイテムを減らしつつあります。
そんな気のゆるみに喝を入れるため、前回「もしも○○で大地震に遭ったら......」で触れていた「徒歩帰宅シミュレーション」に志願しました。
今回挑戦したのは、私を入れてグリーンライン沿いに住む3名です。
会社側から出た案内は、以下のとおりでした。
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■徒歩帰宅について
○出発時刻は、以下を目安に、それ以降の時刻にしてください。
(終業時刻+通常通勤時間)?徒歩移動想定時間
↓
例:17:30+通勤40分 ? 徒歩150分 = 15:50
○一部区間でも可です。
○チャレンジしてみて、途中で断念して電車を利用しても可とします。
○服装、携帯品
・スニーカー等、歩きやすい靴
・汗をかいてもいい服装、タオルなど(風邪を引かない対策)
・携帯......ポイント・到着時に防災MLにメールすること
*水、食料は、備蓄品の持ち出し+途中調達で(事前準備不可)
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さて、帰るにあたり、どの道を歩くか?というのが重要です。
弊社ではこれまで2回ほど勉強会をやっており、それによれば、次の点を考慮したほうがよさそうです。
・大きい道路であること:道に迷わない、他の人と合流しすいため
・コンビニやお店がある道路:途中で物資調達やトイレに行けるため
・交通機関の近く:運転が開始されたら乗って帰れるため
そこで、私はインターネットで調べて出てきた効率的な道よりも、少し遠回りとなる線路に沿った道を選ぶことにしました。
そして、訓練としてはどのくらい歩くか?というのも悩みどころです。
挑戦者の中で一番家が遠いのですが、出発時間はさほど変えられません。
全ての道のりを歩くと16キロ程度となるので、16時くらいに会社を出ても帰宅は20時を過ぎてしまいそうです。
訓練なのに暗い道を歩いて怖い思いをしたくないし、次の日会社に来れないほど疲労しても困ります。そこで、数駅分は電車に乗ることにしました。
さて、当日。16時40分、3名一緒にスタート。はじめは日吉から日吉本町までの道です。
少し入りくんでいますが、以前近くに住んでいた「ゆ」の案内に従い、迷わずに進みます。
20分ほどたったところで、1つ目のコンビニに到着。私はさっそくお腹がすいて、調査という面目で2人を促し、パンを買いました。ムシャムシャ食べて栄養補給しながら、先に進みます。
その後もすぐにいくつかのコンビニがあることを確認しました。ここまでは、道路も大きくて、とても歩きやすいことがわかります。
3駅分の約1時間ほど歩いたところで、私は2人と分かれ、数駅分を電車に乗ります。
歩けば1時間以上かかる距離ですが、電車では10分ほどです。会社に途中経過報告のメールを書くうちに、目的の駅に到着しました。
(電車区間を行程の途中にしたのは、はじめから電車に乗るとやる気がそがれそうだったためです......)
地下鉄駅を出て、トイレ休憩を済ませてからすぐに徒歩再開です。
このあと1時間半ほど歩くことになるのですが、実はここからが試練の時間だったように思います。
少々遠足気分だった前半とは違い、夕暮れの迫る中、寒さと寂しさをこらえながら、黙々と歩きました。そして、以下のようなことを思いました。
1)地図の道は道ならず?!
あらかじめ用意していた地図を会社に置き忘れ、災害時はおそらく使えないであろう携帯電話の地図を見ながら歩くことになりました。
ある場所に来て、地図は左に曲がるという指示になっています。ところが、今歩いているところに左へ曲がる道はありません。
しかし、歩道橋のように下には大きな道路があり、行くべき方向に伸びています。どうやら、歩いていたところは高架の道で、どこかで下に降りないとその方向には行けないようです。
地図上ではよくわかりませんでしたが、こういうこともあります。結局、来た道を少し戻り、下の道を探して、正しい方向へ向かいました。
2)大きい道路は大きくないかも?!
大きい道路を選んで歩いていましたが、人影も店舗もなく寂しい場所がいくつかありました。
また歩道がないけれど、大きい車がびゅんびゅん通る道路もあり、車に当たりそうで怖いところも多くありました。
また、失礼な話ですが、おそらく地震がきたら倒れていそうな建物もあり、そのようなとき通れるかわからない道も......。
3)気にすべきは、体力と距離だけじゃない?!
体力はないほうですが、この日はトレッキング用の格好をしてきましたし、平坦な道ばかりなので、今回の距離は問題ないと思っていました。
しかし、問題はその日の風でした。
この日は天気はよく、気温も高いほうでしたが、強風注意報が出ており、手袋をしないと手がかじかむ日でした。
そのせいか、予想外に体力は奪われ、また足の疲労も早くきました。
自宅が近づいてきたころには、足がもう前に出ません。家に着いたとたんに、ぐったり横になってしまいました。
天候と風の状態は、要注意です!
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実際に災害が起きたら、今回歩いた道でも様子が違い、訓練どおり帰れないこともあるでしょう。
しかし、一度やってみたこととやってみてないことの差はとても大きいと思います。
もちろん、訓練だけで終わることを強く願いますが......。
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