エルダー制度(ブラザー制度、シスター制度)
更新 2005.12.19(作成 2005.12.19)
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エルダーとは、先輩や年長者の意味。企業内で「エルダー制度」という場合、新入社員に対するOJT制度の呼び名の1つとして用いられることが多い。企業によってはOJTリーダー制度、ブラザー制度、シスター制度などと呼ぶ場合もある。
また、近い制度として、新入社員の精神的なサポートをするために専任者をもうけるメンター制度がある。 エルダー制度は、場合によっては人材の再雇用制度の呼称として用いられることもあるが、ここではOJT制度としてのエルダー制度について解説する。
- 一般にOJTとは「上司が部下に対し、仕事を通じて、意図的、重点的、計画的に指導育成するマンツーマンの教育」という定義がされている。
エルダー制度では、新入社員に対し所属長が直接指導するのではなく、数年年上の先輩社員が教育係(エルダー)となって新入社員と2人1組となり、新入社員を指導し面倒をみるというスタイルをとる。エルダーは、実務の指導を始め、職場生活上の相談役も担う。
- 職制上で公式の監督権限を持っていない中堅社員に権限を委譲し、指導監督をさせるという点で「制度」という呼び方がされている。 こうした制度の一義的な目的は、新入社員を職場の戦力として早期に育成することにある。
それに加え、所属長が特定の社員(新人)にかかりきりになる状態を回避すること、さらに、中堅クラスの社員に指導経験を積ませることで成長を促すこと、なども目的とされている。
「企業と人材」2003年10月20日号 に同様の内容を執筆
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