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アクションラーニング

更新 2004.12.06(作成 1999.07.30)

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アクションラーニングaction learning
現場での現実的な問題について検討しその解決策を実践する、というプロセスをとおして学習効果を得ること。「学習する組織」を構築するための方法論として注目されている。
アクションラーニングの思想は、1900年代の初頭、アメリカの哲学者ジョン・デューイの教育理念に端を発しているといえる。
当時、アメリカで主流だった教育手法は学問の基礎を教える事に特化した「学問中心主義」だった。デューイはこれを批判し、社会や生活との関連を重視した教育がされるべきと唱え、生活の中における実践の必要性を説いた。
また、「反省的思考論」のなかで問題解決のプロセスを、1)問題を感じ取る、2)問題の所在をつきとめる、3)注意深く調べる、4)問題解決のための計画を立てる、5)実践によって確かめる、という5段階で示した。
アクションラーニングも、理論中心の講義に見られるような学習内容と現実問題とのかい離を解消し、経験を通して行動の変化を促すことをめざす。つまり学習者に対して、覚えるべきことでなく行動すべき対象を与えるという発想をとる。 あくまで現実的な問題とリンクしていること、試行錯誤の経験をさせること、そのプロセスについて反省・検証を行うことが、アクションラーニングの要件としてあげられる。
アクションラーニングの組織内での実践例としては、各部門から横断的に多様なメンバーを選んでプロジェクトを編成し、具体的な経営課題に取り組む、というスタイルがある。
これによって、新しい知識を創出し現場で活用し、それが行動の変革と経営的成果に結びついていく。そしてこの繰り返しが「学習する組織」の構築につながると期待されている。

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