研修の受講対象者は?
- 新入社員の指導担当者である「OJTリーダー」です。
研修の実施時期は?
- OJTがスタートしてから4〜6ヶ月程度経過した、基本的なことについて指導が終わった時点です。
なぜ必要なの?
- 新人も単独でこなせる業務が少しづつ増えてきているはずです。ここから、OJTリーダーは新人に対し「独り立ち」させる指導に変わっていく時期です。
- 一方で、入社当時はほとんど差がなかった新人でも、それぞれの個性や特徴も垣間見ることができ、成長度合やOJTリーダーとの関係にもバラつきが見え始めてきます。
- このOJTの移行期に、振り返りや後半の指導を検討することで、指導のモレや新人との関わり方を見直すことができます。 また、様々な場面に応用できるスキルを身につけさせることができます。
OJTフォローアップ研修の構成要素
OJT前半の振り返り
- 基本事項の指導期間であるOJTの前半の指導を振り返ります。
- 指導は計画通り進んでいるか、教えモレはないか、教えるのが難しかったのはどのようなものかなどを他メンバーと共有化していきます。
新人との関わり方や個別の問題状況への対応を検討
- 新人との指導関係が必ずしもうまくいっている人ばかりではありません。自己主張が強い新人、ミスが多い新人、意見や気持ちがかみ合わない新人、意欲が低下してしまった新人…など対応に悩んでいるOJTリーダーも見受けられる時期です。
- 新人の関係で個別に発生している状況を取り上げ、指導方法やミュニケーションの方法を相互アドバイスし、OJTリーダーの心理負担の軽減を図ります。
OJT後半の指導計画の組み立て
- 前半の指導でモレていたこと、反復が必要なことは優先的に指導する必要があります。
- OJT前半では比較的教えやすい項目・単位で指導が行われるのが一般的です。そうなると後半では、指導にも一工夫が必要となってきます。
- また多くの企業ではOJT期間を1年間(翌3月まで)と制度化していながらも、実際には指導関係が希薄になってしまっているケースも少なくありません。そこで、後半の指導方針・計画を見直し、OJTを再構築していきます。
- 新人の関係で個別に発生している状況を取り上げ、指導方法やミュニケーションの方法を相互アドバイスに、OJTリーダーの心理負担の軽減を図ります。
OJTフォローアップ研修スケジュール(例)
午前 |
午後 |
1.OJT前半の振り返りと後半の指導テーマ
○計画遂行度、新人の成長度(習得度)
○新人の傾向を把握する 〜私の新人はこんなタイプ〜
○もっと伸ばしてあげたいところ、克服したいところ
-演習-
2.成長意欲を継続させるための基礎理論
○学習と動機……動機づけ理論の活用法
○発問、承認、自己効力感の使い方
-講義-
3.指導体験より理解を深める
○思い当たる指導場面の確認と要因の探索
-グループワーク-
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4.指導上の課題別の克服策の研究
○ミスがなくならない新人
○覚えが早い新人、遅い新人
○基本行動が身に付かない新人
○意見や気持ちがかみ合わない新人
-演習-
5.OJT後半の指導計画
○後半の指導のポイント
○仕事を任せるときのポイント
-講義-
○難しい指導項目の指導方法の検討
-グループ討議-
○半年間の指導テーマの絞り込み
○到達目標を達成するための具体策づくり
-個人ワーク-
-グループ討議-
★まとめ
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標準日程
- 通い1日
- 午前9時から午後17時まで(途中、昼食休憩時間)
*半日研修(4時間程度)のカリキュラム設計も可能ですのでご相談ください。