OJTリーダーのフォロー研修では、具体的にどんな内容をやるのでしょうか。
たとえば、OJTリーダー自身の成長に役立つ内容も含むことは可能ですか。
OJTリーダーのフォロー研修では、後半のOJTを活性化することを第一の目的として組み立てます。
これは研修のねらいや内容が分散しないようにするためです。
しかし、OJTを活性化するためにはOJTリーダーもいくつかの学習が必要で、その内容はもちろんOJTリーダー自身の成長にとっても役立つ内容となります。
研修の構成要素はおおむね以下のようになります。
1)研修時点まで(OJT前半)の振り返り
2)OJT後半の指導上のポイントの学習
3)発生している問題への対応策の検討
4)指導方法や新人との関わり方の追加学習
5)OJT後半の指導計画づくり
上記のそれぞれは、OJT後半の指導をよりよく進めるための内容ですが、それぞれの段階でOJTリーダー自身が自己点検をしたり、新人の態度や言動に対して洞察を深める場面が出てきます。
新人は配属されてから数カ月の期間で多くのことを学びますし、職場生活にも慣れ、自分の意志を持って行動するようになります。
そのため、OJTリーダーのほうも新人との関わり方や指導の仕方を、新人の成長にあわせて修正していく必要があります。
その新人の変化を整理し、自分自身の指導方法を点検し、そして後半に向けての自分の指導面での指針を確認することが、後半のOJTを効果的に進めるポイントともなりますし、OJTリーダーに成長を促すきっかけともなります。
上記の3)は、通常はグループ討議を用いて相互検討します。
お互いが抱える問題を交換し、相互にアドバイスを送ることで、他のOJTリーダーの経験を共有し、相互学習が可能となります。
4)は、研修の時間数が短いと十分には実施できませんが、そこまでの指導経験を踏まえた学習となりますので、より深い理解や少し上級のテクニックの学習も可能となります。
また、動機づけに関する講義などを含めると、他の一般的な研修で話を聞くより、実感を持って理解することも可能となります。
最後の5)OJT後半の指導計画づくりは、後半の指導に対する見通しをつけることを主な目的としています。
計画を詳細に作ろうとすると、1〜2時間程度が必要となってしまいますが、時間数が少ないときにはポイントを中心にラフな計画をメモ書きしてみるだけでも、それなりの効果が期待できます。
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