当社は新入社員のOJT制度はあるのですが、これまでは新人の配属部署の管理者に、簡単な案内文書と計画シートを配付するだけで、あとは現場任せとなっていました。
他社では、OJTリーダーの研修をやっていると聞いたことがあるのですが、OJTリーダー研修はやったほうがいいのでしょうか?
実施が可能であれば、やることを強く推奨します。
OJTリーダー研修をしっかりやっている企業と何もやらずに現場任せにしている企業では、明らかな差を感じます。
多くの研修の中でも費用対効果が得やすい研修の1つだといっていいと思いますが、いざ研修を企画しようと思うと、実施時期の選定が難しい研修でもあります。
新入社員の配属先が入社前に決まっていれば、3月中にやってしまうのがいいのですが、配属先が新入社員研修の終盤でしか決まらないことも多く、新人の配属日までの期間が短すぎて実施できないという話もよく耳にします。
また、OJTリーダーに指名される人は、各部署の中心メンバーであることも多いため、急に招集しても集まれなかったり、不満が出たりということも多いようです。
研修というスタイルが難しい場合には、1、2時間程度の説明会という形でも構いません。
OJTリーダーに任命された人を招集し、OJTの重要性やOJTリーダーの役割を説明します。このとき、OJTリーダーがやるべきことを明確に提示するのがポイントです。こうした説明会をやるだけでも、OJTリーダーの意識や、指導の仕掛り状況がずいぶん変わってくるようです。
研修として実施する場合、理想的には2日間ほど必要で、計画づくりから指導の仕方のロールプレイングまで学習ができます。
それが無理でも1日とれれば、演習時間は短くなり習得状況にバラつきは出ますが、ひと通りのことは解説することは可能です。
ある企業では、新入社員の配属前には研修が組めないため、配属前は1時間程度の説明会で済ませていますが、その1カ月後あたりで1日研修を実施し、指導技術や新人との関わり方を中心とした学習をしている例もあります。
熱心な企業では、1年間で4回の研修を実施しているところもありますし、研修は配属前の1回だけですが、毎月OJTリーダーのミーティングを実施しているところもあります。
こうした研修やミーティングを実施していると、OJTの実施率が高まるだけでなく、新入社員の離職率も低下しますし、新人とOJTリーダーの不幸な衝突も少なくなる傾向が見られます。
もちろん、OJTリーダー側の部下・後輩の指導に対する意識やスキルが高まり、将来の管理者候補が育ちやすくなるといったメリットも生まれます。
弊社のOJTリーダー養成研修も、ぜひご参考ください。
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