通常の部下指導とOJTとは、どのように違うのですか?
言葉の定義の仕方にもよるのですが、OJTのほうが単に部下指導という言い方よりも限定的な意味で用いられています。
一般的なOJTの定義では、「上司が部下に対して」「仕事を通じて」「意図的、計画的、重点的に」「マンツーマンで」「指導育成」
などのキーワードが含まれています。
中でも特に「意図的、計画的、重点的に」という部分が強調され、この点で一般的な部下指導とは異なると主張されてきました。 『
一般的な部下指導は思いつきや行き当たりばったりの指導となっている場合も多いが、
OJTはもっと計画的で確実に成果をあげることができる』というわけです。
このOJTの定義は、指導の進め方や手法に影響を与え、OJTを行なうときには必ずOJT計画書を作成してから取り組むというのが一般的となっていました。
このように、OJTの定義を伝統的な主張にしたがって厳密に捉えるなら、「通常の部下指導とOJTとは異なる」ということになります。 しかしながら、一般的な企業の通常の職場では、OJTをこのように厳密に捉えることなく、部下指導とほぼ同義で使用されているようです。
また、今日では部下の指導育成の方法論が多様化し、OJTではない多様な名称の手法が提唱されるようになってきました。
そこでナビゲートにおいても、言葉による混乱を避けるために、多様な手法を総称するものとしてOJTという言葉を用いることが多くなっています。
その意味では「通常の部下指導とOJTとは同義」というスタンスです。
しかしこれも言葉の問題で、OJTを狭義に捉えれば部下指導とは異り、広義で捉えるならほぼ同義と言っても構わないかと思います。
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