資本金が2,000万円を超えているようですが、どうして有限会社にしているのですか？
資本金が2,000万円を超えているようですが、どうして有限会社にしているのですか？
会社を設立するときに、手元資金が800万円しかなかったことが有限で始めた最大の理由です。ところが、登記する直前にさらに400万円を出資して
いただける方が現われたのですが、そのときにはすでに有限の社印や代表印などを作ってしまっていたため、資本金1,200万の有限でスタートしました。
実際は印鑑や書類を作り直すのが面倒だったわけではありません。当時の提携先を刺激しないこと、また、出資を申し出てくださったコンサルタントの方が複数
いて、どなたと組むにしても調整が難しいことなどもあって、表向きは「有限でこぢんまりやりますから」という言い方をしていました。
もちろん、本音は積極的に事業拡大していくつもりでした。
そこで税理士に相談したところ「いつでも株式に変えればいいよ。簡単だから」とのことでしたので、気軽に考えていました。
しかし非常にお恥ずかしい話なのですが、そのときこの「簡単」という意味が理解できていませんでした。
これには「純資産が資本金を上回っていれば」という前提がついていたのでした。つまり、累損がないことが登記上の'組織変更'の条件になっています。
そのことが全く念頭になかったため、設立当初は気も大きく、投資を先行させすぎてしまいました。株式に変えようと思ってからは利益も重視するようにしたの
ですが、一進一退でなかなか累損を解消できない状況にあります。
株式会社にするだけならその他の手段もいくつかありますが、現時点では有限ということで困る問題もないため、やはり累損解消を自社に課して、数年のうちに 達成したいと考えています。
