研修歳時記:如月(きさらぎ)
如月......。この、凛として艶っぽい言葉の語源をご存知でしょうか。
一説によれば、暖かくなりかけた頃にまた寒さがぶり返し、服を更に着込むことから「衣更着」というとか。あるいは、だんだん陽気がよくなるところから「気更来」、草木が生えてくる頃という意味で「生更ぎ」などなど、諸説存在するようです。
暦の呼び方に限らず、日本の言葉は四季とともにあり、季節感を大切にしていると思います。
短い言葉に季節が凝縮され、それを発したとたんにふわっと情景が広がるような、そんな余韻を含む言い回しが日本にはたくさんあります。
季節といえば、手紙に「時候の挨拶」を添えるというのも日本人ならではの感性ではないでしょうか。2月ならばさしずめ「余寒」「立春」などでしょう。しかしこのような言葉は、最近すっかり見かけなくなりました。
私自身、仕事上はもとよりプライベートでもE-メールでのやりとりが多くなりました。それにより文書を書く機会は増えたのですが、季節の入り込む余地などは全くなくなりました。ことビジネスにおいては合理性、効率性が優先されるわけですから、当然のことではあります。ただどことなく殺伐とした感もぬぐえません。
日々パソコンに向かい季節感のない生活を送っていると、時には日本的情緒を求めたくなるものです。
というわけで、今回は日本語や、手紙・文書に関するページをご紹介します。
研修にはほとんど関係なかったですね......。でもメール社会において、「言葉」や「文書」の教育がますます重要になってきているのは確かです。それにはまず母国語への造詣を深めることが第一ではないでしょうか。
■季語
- ●季節の言葉/福永硝子建材株式会社...季節を表す日本語がこんなに......。