縁
横浜に来て4年。
最初は故郷に"帰る"、横浜に"行く"でしたが、今ではどちらも"帰る"になった気がします。
その中で多くの人に出会いました。
新しい会社の仲間たち。社員教育に携わるという仕事柄、たくさんの企業の方と接することもできました。
また遠い昔、私が新入社員で故郷にいたころ、知りあえた関東の方と今ではご近所になったり。
学生時代は入学、卒業のステップの中で新たな出会いの繰り返しでした。
社会人になってからの出会いは、自らの働きかけによる部分が多くとてもパワーを要します。
4年前のある日、
「どんなちっちゃいことでも面倒くさがらずやろうよ」
会社に入りたての私に先輩がおっしゃった言葉です。
考えてみると一言の声かけ、電話1本、ハガキ1枚、メール1本など、気づいたときにちょっとやっておけば済むことを、つい「あとで」にしてしまい、タイミングを逸したこともしばしばありました。
あとで、やろう、行こう、言おう......。
また、使ったものを元の場所に戻すのが、ついあとでになってしまったり。
そのときやっておけば、5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)もできて、物もちらばらないのでしょう。
小さいことを後回しにしないこと。
このことが、私の行動の基本となっています。
人とのつながりの深さも、ちょっとしたことができるかどうかで変わってくる気がします。
例えば、誰かに何か相談されたとして、その場で結論が出なくても気にかけていれば答えのヒントになることに出会えるかもしれません。そのことをフィードバックできれば、また次のつながりも生まれてくるのではないでしょうか。
もしかしたら、会社生活や日々の暮らしの中で、人との関わりを持たなくても過ごせることはできるのかもしれません。
しかし、私が今感じるのは、横浜にいるのも、この会社にいるのも、先輩からいただいた言葉も、その言葉が今の私の行動に結びついていることも全て縁あってのことなんだなあ。ということです。
たくさんの出会いがあるからこそ今の自分がある。この当たり前だけど忘れがちなことを意識していられる人でありたいと思っています。