紺屋の白袴(2) 評価面談
業績評価の季節がやって来ました。
部下を持つものにとっては非常に悩ましく、嫌な季節です。
弊社はまだ少人数ですし、事業自体が不安定な状態ということもあって、賃金や評価の制度はあまり細かく作り込んではいません。それでも設立当初から面談だけはきちんとやってきました。人事制度をお手伝いしているお客さまに対して、面談は必ずやって下さい、とお願いしているからです。
昨年の冬の評価では、営業実績が上がっていない2人のスタッフに対してマイナス評価をつけました。本人達も自覚していたので抵抗なく受け入れてくれましたが、マイナス評価をつける側はやはり心が痛みます。
「肝心なことを何か見落としてないだろうか?」
「マイナスをつけて意欲を無くさないだろうか?」
「他のメンバーとアンバランスな評価になっていないだろうか?」
こうして自分で悩んでみると、お客さまの会社に導入してきた制度や、実施してきた評価や面談の研修なんかが、非常に中途半端で、表面的なことしかやれていないのが良くわかります。
評価の季節は、弊社で売っている商品や技術が未熟なことを痛感させられるときでもあります。
さて、問題は今回の評価と面談です。
今年の下期は昨年に比べると、どのスタッフもずいぶん成長し、よく頑張ってくれました。半期業績では過去最高レベルに達しました。
残念ながら、年間を通した会社全体の業績があまりよくないのと、この不況の中でまだまだ厳しい時期が続きそうなこともあり、全体の賞与原資はわずかしか取れませんが、個人レベルの評価では厳しいことは言わずにすみそうです。
それでも面談までのあと数日。悩みはつきそうにありません。
今回はどんな話をしよう? 見落としてることはないかな?