春の訪れ
先月、伊豆の河津へ行き、一足先に春気分を味わってきました。
「河津桜まつり」が開催されている会場では、すでにたくさんの人でにぎわっており、鮮やかなピンクのはっぴを来たスタッフの方が元気に誘導してくれました。
私たちが行った2月中旬頃は「6分咲き」と案内が出ていましたが、開花の進んでいる木もあり、川沿いの桜並木は圧巻でした。桜と菜の花との組み合わせは、特にきれいです。
桜並木の横では、花より団子と言わんばかりに、桜ににちなんだ食べ物やお土産屋さんもずらりと並んでいました。桜の美しさに見惚れつつも、「桜餅は、いかがですか?」「甘酒はいかがですか?」など威勢のよい声が聞こえてくると、ついつい立ち止まってしまい、私は甘酒を、娘は桜ソフトクリームを食べながらのんびりと散策しました。
その後、さらに車で走って下田まで行きました。幕末好きの私としては、開国の舞台となった下田にも興味があり、いつか行ってみたいと思っていた場所です。
時間の関係であまり多くを巡ることはできませんでしたが、たまたま立ち寄った開国博物館では、幕末当時の貴重な資料を見ることができました。そして、そこで米国総領事だったハリスの世話役に幕府から任命されたお吉さんという存在を知りました。
時代のせいでしょうか......。お吉さんは、非常に有能な人材だったにもかかわらず、世間から「唐人お吉」と蔑まされ、根拠のない思い込みと偏見で壮絶ないじめを受けます。それでも力強く生き抜いたお吉さんの生涯が心に染みました。
寒暖の差もありますが、少しずつ春の気配を感じるようになりました。
ぽかぽか陽気でお花見ができる日が待ち遠しいです。
以前[よ]が執筆した河津桜の記事「ひと足早くお花見に」もあわせてどうぞ。
桜と菜の花の色合いが春らしいです。 | 甘酒を飲みながらほっこり。 |
お土産やさんも気になってしまいます。 | 下から見上げた桜。 |
河津桜の原木は、満開でした。 | 雄大な山と川と桜。 |
お吉さんの生涯が綴られた本を購入。 |