延喜の松山行き
先日、四国松山へ行ってきました。
入院した祖母のお見舞いが目的だったので、従姉妹も誘って2人で行くことになりました。
実は一緒に旅行するほど仲が良いわけではなく、遠方なこともあり小さい頃から2回くらいしか会ったことのない従姉妹です。数年前に祖父が他界した時に、親戚一同のなかで私たちが一番年下だったこともあって、お茶汲みや買い出しなどを一緒にやっているうちに意気投合しました。歳が同じであることはもちろん、何と言っても親同士が兄弟。親に対する微妙な思いもあうんの呼吸でわかってしまうことが痛快でした。友人とも姉妹とも違う関係がとても楽しい。アラフォーになってこんな出会いがあるなんて!これもきっと祖父母が結んでくれた縁なのでしょう。
さて、女ふたり。あまり知らない街に来たとなれば、アレコレ見て回るために、数メートル歩くだけで時間がかかります。ここは松山、名物はみかんやら温泉やら、誘惑はいっぱいです。お見舞いの予定以外は何もなかったのにかかわらず、「祖母を元気づける」という大義を忘れそうになりました......。
街に到着してすぐに買いこんでしまった「労研饅頭」さん。素朴な見た目と味で毎日食べても飽きなそうです。
レトロな雰囲気に心奪われ、近寄ってみると | ほんのり甘い味でフワフワ。 中国のマントウに似ています |
みかんどころならではの、みかんパラダイス。うわさの(?)蛇口から出るみかんジュースも探してみましたが見つけられず残念でした。
みかんジュースの飲み比べセット | みかんの種類を見よ!感激です |
「みかんおにぎり」 鶏肉等との味のバランスが最高です |
アチコチで見かける搾りたてのジュース いろんな種類でのブレンドも自由 |
道後温泉にも行きました。中は撮影禁止なので残念ですが、お茶菓子が付く「霊の湯」に入ってみました。連休中だったこともありとても混んでいましたが、心身温まります。温泉の中にはみかん石鹸があり、良い香りでした。
道後温泉本館です。 | 夜の様子も美しい |
坊ちゃん列車。今回も乗れずじまい... | 路面電車。見て楽しい乗って楽しい |
松山の名物といえば 「じゃこ天」も忘れちゃいけません 写真はそれを揚げた「じゃこカツ」 |
太刀魚をあぶったものも最高。 魚天国でもあります |
そして「じゃこ天うどん」 「石松うどん」さんにて カレーうどんもおいしそうでした |
翌日も「じゃこ天うどん」 「かけはし」さんにて 揚げたてをねらいたい |
ホテルに戻ってカップらーめんとうどん 関東ではあまりみないメーカーだったのでつい...... うどんのダシはやっぱり 関西風なのかな?っと興味がわきました |
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まだまだ名物、松山鮓 | 関東で食べるラーメンは苦手なのですが 松山のラーメンは好きでした! |
このほか、石手寺近くの「おやき」や、ちょうどお店がお休みで食べられなかった「鍋焼きうどん」などなど、まだまだ紹介したいものがありますが......食べるばかりではありません。四国といえばお遍路さんで有名ですが、お参りも旅の楽しみです。心も胃も満足した感謝とともに、世の中の平和を願って......。
四国八十八ヶ所巡り 51番札所の石手寺 |
お寺の後ろに洞窟があり ありがたいお言葉が書かれています |
伊佐爾波神社 | 湯神社側の中嶋神社 お菓子の神様なんだそうです |
一日早く従姉妹が帰ってしまったので、私は一人松山城へ行ってみました。ロープウェイを使わず、山道を歩いて天守閣まで行ってみました。
松山城へ | 美しい城下の風景 |
その日は平日だったこともあり混んでおらず、いつもは子供たちで人気の鎧の試着コーナーに誰もおりません。チャンスとばかりに一人で着てみました。通り過ぎる人たちが「あのおばちゃん一人でなにやってんだ......」的な目を向けてきますが気にしません。重量があるので金具を締めるのが難しくて、気がつけば後ろ前反対になっちゃいましたが、なんとか完成。前世武士だったと言われたことがありますが、とてもこれを着て走るのは無理......戦いのない時代に生まれてよかったです。
鎧一式。重い! | 「いざ出陣じゃ!」という文字に惹かれました...... |
戻りの飛行機より。 名残惜しい気持ちで振り返ると 美しい風景でした |
- タイトルの「延喜の松山行き」は愛媛のことわざです。「延喜は今治市の地名を指し、やりかけたことを変更・中止すること、または計略をめぐらしてご馳走にありつくこと」という意味です。