山ガール、痛い目に遭う黒味岳
ガールの域をとっくに超えてる私が「山ガール」になれるかはさておき、すっかり山ガールになってしまった隣の席の[ち]に影響され、夏休みを利用して私もこのたび登山してきました。ずっと行きたかった屋久島にある黒味岳という山です。
屋久島では縄文杉が有名ですが、そこに行き着くには結構な体力と時間が必要だそうで、その点、黒味岳は人も少なくそこまでハードでもなく、なかなかの穴場かと思われます。
当日は4時起きです。天気にも恵まれてなかなかのよいスタートです。
今回は「黒味岳登山」というツアーに申し込みました。
一緒に登るのは、ガイドをしてくれるK氏と看護師さん3名とヨガのインストラクター1名と友人と私の計7名で、K氏以外すべて女性です。山ガール流行ってますね。
歩き出してから大きな古い屋久杉が見えてきます。長い年月を経た迫力があります。また、朝日が木々の間から差し込んでいる森の風景もとても幻想的です。
そんな景色を見つつこれからの登山に期待が高まっていたのですが、登山開始20分で事件が......。
突然、靴が壊れました。
靴と靴底のかかと部分の接着がはがれ、両足ともパッカパカになってしまっています。登り始めて早々のこの事態にちょっとみんな呆れてます。私も顔が引きつります。。。
母が富士登山用に買ったこの古い靴を借りることに不安がなかったわけではないんです。でもまぁ1回の登山なら大丈夫かな?という浅はかな考えがこんな結果になってしまっているわけですが......
今さら戻ることもできないし......ということで、K氏が靴ひもを使ってかかと部分を固定する応急処置をしてくれました。
トラブルがあったものの、その後は黒味岳のよいところを非常に満喫できました。
最初は背の高い木と低い木の2層化の森になっていて、その後だんだん背の低い木が多くなって尾瀬のような湿地帯が広がってきます。淀川というほとんど流れのない澄んだ水の川もあっていろんな景色が楽しめます。湧水は甘くてとてもおいしく感動でした。
K氏からカメラの使い方を教わり、みんなでコケをマクロで撮ってみたり、カエルや屋久鹿に遭遇したりと、ゆったりとした時間が流れます。
それでもだんだん頂上に近づくと、しんどい上り坂が続き、ロープを使って岩をよじのぼる場所が何カ所かでてきます。
ようやく頂上にたどり着いたときには、雲行きが怪しくなり、雨が降り出してきてしまいました。......最近なんだか雨女です。
時折晴れ間が見えたのがせめてもの救いでしたが、視界が悪かったのが少し残念でした。
頂上で食べたお弁当とスープはおいしかったです。
登山というのは登って終わりではないんですね。当然ですが......。
登ってきたあんな道こんな道を今度は下って行きます。そんな中、またもトラブル発生です。
油断してたらコケました。
奮発して買ったスパッツが破け、ひざ小僧に擦り傷が。そして靴は完全に靴底がはがれ2つに分解してしまいました。痛いやら悲しいやらです。
先ほどの靴ひもを使った応急処置だけではとても対応できず、K氏のカバンの紐を切って靴の修理に充ててくれました。
非常に肩身が狭い......。
いろいろとハプニングがあったので、下山できたときは達成感でいっぱいでした。
予定よりだいぶ時間がかかってしまった今回の登山でしたが(ご迷惑おかけして申し訳ないです......)みなさん明るく、面白くて、とても充実した時間でした。
今度は新しい靴で気合いを入れて再挑戦したいです。
*今回お世話になったツアー会社→屋久島野外活動総合センター(YNAC)
登山したみなさん | お世話になった K氏 |
お騒がせな靴 |