フランス旅行記 思い出を買おう
9月25日。
来たばかりのころは暑かったのですが、ここ数日は大分冷え込んできました。
ニットのチョッキを着て、友人と朝食を買いに行きます。
近くの八百屋でトマトと果物、ハム屋で薄切りハム、イタリアチーズ屋でモッツェラチーズを買いました。
パン屋ではフランスパンを買います。焼き立ての長いパンは袋に入れず、持つ部分だけ紙を巻いてくれます。他の部分は丸出しです。日本では見かけない光景ですが、パリでは当たり前のようです。私もそのむき出しになったパンを持ってみたくて、友人にそのパンを持たせてもらいました。
戻ってきたら、いよいよ朝食です。
フランスパンとコーヒー。
スライスしたトマト、モッツェラチーズとマッシュルーム、ちぎった摘みたてバジルを混ぜてお皿に盛ります。
上から塩コショウをして、オリーブオイルを振りかけてサラダのできあがり。
なんだかパリジェンヌな気分です。
北京では貴重な食材が食べられることも幸せでした。
パリにいる時間が後残りわずかになっても、まだまだやることがあります。
まずは、お土産を買わなくてはいけません。自分のためにも。
ヨーロッパに来たからには、おいしいチョコレートを(北京はチョコがおいしくないので)と思い、「ダロワイヨ」へ行きました。ガラスケースの中にお皿が並べられ、そこには宝石のように美しくチョコレートが盛られています。中にナッツや果物のピューレなど入っているものがあります。店員さんにあきれ顔をされながらも、1つひとつ「この中身は?」と聞いて選びます。そして、ケ ーキが入っているガラスケースも見逃せません。
「ダロワイヨ」は「オペラ」というチョコレートケーキが有名です。しかし、 私が目についたのは「ルーブル」というピラミッド型のケーキです。味は 「オペラ」と似ていますが、ダークチョコレートで覆われていて、中のチョコレートムースを囲んでいます。このケーキは本当においしくて、またパリへ行ったら絶対食べたいものの1つになりました。
さて、家族のお土産には、ロウソクを買うことにしました。ロウソクといっても、よくある棒型のロウソクだけではありません。丸いのや果物の形など、形や色もいろいろあります。天使や魚、フクロウやアヒルといった置物になりそうなロウソクもあります。香りのロウソクもいろいろありました。「ラベンダ ー」など日本でも人気のもの以外にも「エーデルワイス」のように珍しい花の香りまであります。中でも私が欲しかったのは、「フランボアーズ」と「バニラ」の香りのロウソクです。とてもまろやかな、鼻につかない良い匂いです。 ロウソクの揺れる灯とその甘い匂いは、カツカツした北京に戻っても、ヨーロッパの優雅な気分にしてくれることでしょう
さまざまな形と色のロウソク |