クリスマスを楽しみましょう
クリスマスが近づきました。なんだかそわそわしています。
宗教に関係なくクリスマスという行事を楽しもう、という考えは多くの国にあるようです。私もその1人でクリスチャンではありませんが重視しています。 すっかり習慣になったためでしょう、クリスマス(私にとっては24日のイブが重要)を普通の日と同じように過ごすことは堪えられません。 盛り上がってほしい、せめて他の日とは違っていてほしいと思います。
去年「中国はクリスマスも元旦も一緒に祝い、しばらく飾りつけはそのまま」(No.17)と書きました。 しかし、クリスマスに対して宗教色よりもイベント色が強いことは日本でも同じかもしれないと思い直しています。 ただ、私は日本のクリスマスには単にワイワイと楽しむだけではないものを感じています。 家族と過ごすのも恋人と過ごすのも、ピンと張りつめた"切なさ"があります。 それは年末という特別な時期であるせいかもしれません。(なぜなのかわかったらまた書きましょう。)
クリスマス・イブの情景は、ローソクの明かり、シャンパンから始まりローストチキンが並び、ケーキで締める。 夜にはサンタクロースがプレゼントを持ってくる(最近は自分で買うしかないけど)。町は緑と赤で飾られる......。 当たり前に思っていたこんなクリスマスの"定番"も国によってずいぶん違うようです。 (ちなみに中国ではサンタクロースは「聖誕老人」といいます。彼は日本でもおじいさんですが、漢字で表すとあらためて笑えます。)
サンタクロース定番の赤と白の衣装がコカ・コーラのポスターから定着した、という話は有名ですが、他にも勝手に定番と決めつけた勘違いがありそうです。
そもそも「クリスマス」って何なのでしょうか?
オランダ人の友人が言うには「トルコから伝わった行事で、本来は12月5日に行うんだよ。貧しい人にプレゼントを配るの。でも最近はアメリカの影響で25日も祝うよ。」
「??」。あれ?サンタクロースはフィンランド人ではなかったのかしら?
広辞苑(SEIKO IC DICTIONARYより)
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クリスマス[Christmas;Xmas]
(Xは「キリスト」の意のギリシア語Xristosの頭字。masは祭日の意)12月25日に行う。
もと太陽の新生を祝う「冬至の祭」がキリスト教化されたもの。
ギリシア正協会では1月6日。聖誕祭。降誕祭。ノエル。<季・冬>
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調べているうちにわかったことは、もともとの習慣に宗教や商業、祭りをしたいという気持ちなどが絡み合って現在の形になった、ということです。
それなら国も宗教も問わず「不謹慎にも」という後ろめたさも感じずに、楽しく(もしくはひそやかに?)過ごしてもいいわけです。
またクリスマスの意味を自分勝手に作ってしまっても良さそうです。ケーキを食べるぞ!と決めても、サンタクロースが恋人と決めても、静かに祈りを捧げても......。
そういう機会を与えられたことこそサンタクロース(元は聖ニコラス)からのプレゼントになります。
北京もクリスマスの準備でしょうか、今朝から雪が積もり始めました。