ただ今営業中食事中
食事は時間を外すと困ることはありませんか?たとえば、午後2時を過ぎるとランチ定食がなくなり、休憩に入るお店もたくさんあります。北京でも時間外に食事をすることはスムーズではありません。
先日買い物をしていて、昼食が3時近くになってしまったときのことです。
「もう休憩で入れてくれないかな?」と心配しながらあるお店をのぞいたら「何人ですか?」と聞かれ席に案内されました。 ようやくご飯にありつけると喜んで注文をして待っていました。 しかし、ほどなく、従業員が客のいない席に座りはじめました。
「しまった」と思いました。
従業員の食事の時間が始まったのです。 数人ずつ空いたテーブルに座って大きなたらいに盛られた「まかない飯」を囲むようにして食べます。 しかし「食べている人は休憩」という決まりはないようで、食事中も注文を取り料理を運びます。 お店が開いているのはいいのですが、客は円満に食事をとることができません。 やはり従業員は客の相手をしたがらないからです。 普段すぐに運ばれてくるはずのお茶や取り皿などもなかなか来ませんし、注文も取りに来ません。 調理師も食事をしているので料理もなかなかできません。しびれを切らして怒りだす客もいます。 しかし、彼らが食事中に邪魔されて嫌そうに来るのは仕方がないなあとも思います。
ただ今日不愉快だったのは、待ちきれずに呼んだらテーブルを囲んでいる従業員数人が振り向きながらも、 「私たちには関係ない」というふうに無視し反応しなかったことです。 そして更に不愉快だったのは、じらされてイライラしている私たちを観察しながらにやにやしていたことでした。
日本では裏で行われているような従業員の食事休憩や店の1日の売上計算などを、中国では客の前ですることは珍しくありません。 特に個人経営の八百屋や商店、ブティックでは店内で従業員がお弁当を食べたりお昼寝をするのも店の中です。 だから口をもぐもぐさせながら売ったり、ひどいときには「ご飯食べているのに」と買い物客は怒られたり「休憩中だから」と売ってもらえなかったりします。
日本では「お客様は神様」なのになあ。