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曇り空の憂うつ


[ち] 旅行・海外生活

どんより曇り空です。
その空のせいで気持ちもすっかり停滞気味。
今日はどうしても晴れてほしかったんです。
そろそろ卒業に向けて論文を書かなくてはならなくて、それにいよいよ取りかかろうとしていた日だったからです。
昨夜寝るときは「明日は朝から頑張ろう」とはりきっていたのに、どうも調子が狂います。
雨の日もしっとりと落ち着いていて好きなんですが、なかなか前に進まないようなことを抱えているときは、太陽の光で頭をすっきりさせたいものです。
しかし、そもそも北京では快晴の日はめったにありません。大気汚染のせいもあって、晴れていても空は常に薄雲で覆われています。日本で見られるような青空は、1年に数度あるかないかです。ただ、乾燥しているため、曇っていても意外にカラリとしています。
ところが数日前に大雨が降ってからは、どんよりと重そうな雲が空にのしかかり、いつになく湿気を含んだ空気が漂っています。いつもなら半日で乾く洗濯物も2日経ってもなんとなく湿っぽい感じです。

さて、ともかく始めないと、と思って机に向かいますが、数分もすると集中力が切れます。雨の日は何だか体がすっきりせず、脳みその詰まってない頭も重く感じます。特別ショックな事があったわけでもないのに、この気持ちの落ち込みはなんでしょうか?
やはり人間も自然の一部、天気に左右されるのは当然か、と考えたりして。
そうこう言っているうちに雨が降り出しました。
今日は出かける用事もあるのに......。
このまま雨が続いて、ずっとこんなに気持ちが落ち込んだままだったらどうしましょう。
まさか「天気が悪いので論文はできませんでした」というわけにもいかないし。
いっそうのこと、雨の中を出かけてみようと思います。
少しは頭がすっきりするかもしれません。

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