北海道で見た空
先日遅い夏休みをいただき、北海道へ行ってきました。
私にとっては2回目です。前回の旅行で観光地はほとんど制覇していたので、今回の大きな目的の1つは「おいしいものを食べる」ことでした。特に前回は長期に渡る旅行で、また当時は学生だったこともあり金銭的にも余裕がなく、おいしそうなものがあっても我慢することもしばしばでした。しかし今回は短い旅行ですので、悔いの残らないよう食べ物に関する下調べはしっかりしていました。
周りの人にも「3キロ太って帰るね」などと言い残して......
飛行機が千歳空港に着きました。レンタカーに乗り込みいざ出発です。東へ東へと進んだのですが、天気にも恵まれ、普段では見ることのできない広い景色があっという間に目の前に広がってきました。青い空、その空を埋める可愛い形の無数の雲、緑の作物に埋め尽くされた広大な畑、その合間にところどころ季節の花が彩りを添えています。持っていたカメラがデジタルカメラだったので「失敗しても後ですぐに削除できる」と、どんどん写真を撮りました。びゅんびゅん走る車の助手席で、飛んでいく景色の中からお気に入りのショットを狙い、ずっとカメラを構えていたので、結局移動のほとんどの時間空を眺めていたことになります。
そうしているうち、普段の生活の中ではあまり空を見ていないことに気づきました。
「雲ってこんなに大きいんだ」
「形がどんどん変わっていくんだ」
「空の青と、雲の白のコントラストが本当にきれい」
いつまで見ていてもまったく飽きません。というより、この素敵な風景をぜひ写真に残しておきたくてずっと眺めていました。
特に、丘の町といわれる美瑛や富良野では、周りに山が迫っていないので広い空と雲がどこまでも広がり、とても日本とは思えない風景でした。これまで結構長い間生きてきたつもりですが、こんなにじっくりと空や雲を眺めていたのは初めてです。
横浜に帰ってきて見上げた空は、建物や山に邪魔されていて、北海道で見たあの空ほど大きくはありません。それでも澄みきった秋晴れの日には、たとえ細切れでもその青と白のコントラストで私の心を和ませ、楽しませてくれます。
予定どおりおいしい食べ物もしっかり堪能し、身も心も丸くなってしまいましたが、この旅行での思わぬ大きな収穫は空をたくさん見たことでした。
↓ 何の形に見えますか?? | ||