中国の昼休み
日本人は時間に正確だと言われます。
いつも今何時なのか気にしていて、悪く言えば、どこかせかせかしている気がします。
実際、私も部屋の壁に掛けた時計を中心に、机の上、 パソコンの画面、さらに腕時計、と常に4つくらいの時計が側にあります。
こういう時間中心の生活は日本人の性からくるものなのでしょうか?
それとも、日本の社会がそうさせるのでしょうか?
中国で暮らしていると、生活の中心は身体のリズムだ、ということを強く感じます。
その特徴は昼休みの取り方にもあらわれています。
私の学校の場合、朝8時から午前11時半までが午前中の授業で、午後1時半までが休憩です。
中国の多くの会社、学校が、1時間半から2時間程度の昼休みがあります。
この長い休憩の使い方はいろいろです。
学生だと、バスケット大会や卓球大会を開いたり、 学校内部の公益活動が行われたり、勉強をしたり......などなど。
けれど、中国でもっとも一般的なお昼の過ごし方は「お昼寝」です。
午前中の疲れをとり、午後の仕事や授業に備えて一眠りします。
はじめ、私はその長い昼休みをどう使ってよいか分からず、戸惑いましたが、 今では、すっかり習慣になりました。
食事の後に眠くなるのは、自然な身体の反応だと思います。
そして、仕事や勉強で疲れた身体を癒すことは、 次の行動へのエネルギーにもなります。
なにより、明るい日差しの中、 のんびりできる時間があるというのはとても嬉しいです。
日本では、そんなに長い昼休みをとることは無理だと思いますが、 時には、休憩をゆっくり過ごす工夫をしてみてはいかがでしょうか?