捨てるのも難しい
コロナ禍によるおうち時間が増え、物の整理整頓を進めています。
これまで、自分では物を捨てられるタイプと思っていましたが、改めて部屋を見渡すと、まだまだ物があふれており驚いてしまいます。
特に迷うのが、ぬいぐるみや人形類です。人間であれ動物であれ、目鼻口があり命を宿したかのようにかわいがった、でも今ではすっかり引退してしまった人形たち。そのほとんどが頂き物で、贈り主の暖かい気持ちも捨ててしまう気がして、せめて供養してからと思いつつ、ずるずる日が過ぎていました。
そんなある日、近所の葬儀屋のチラシに「人形供養」段ボール1箱2000円! の文字を見つけ、今度こそ整理しようと飛びつきました。
用意した箱に対象の人形を詰めていきますが、思い出も一緒に捨てるようで罪悪感でいっぱいです。
後期高齢者になった両親はもっぱら終活中なのですが、捨てる判断をするときにやはり迷うようで、「この毛布は、農家で貧乏だったおじいちゃんが一生懸命お金を貯めて、嫁入り道具で持たしてくれたんだよね」「この着物は、おばあちゃんが筆製作の仕事で夜なべして買ってくれたんだよね」などと寂しそうにつぶやいています。
物にストーリーがあればあるほど、その判断は難しいと共感してしまいます。
今回の人形たちも、段ボール2箱分は捨てるはずでしたが、いざとなると判断に迷い、結局1箱分にも満たず。
箱をテープでとめながら、最後まで迷っていた、娘が赤ちゃんのころによく遊んだ指人形を急ぎ箱から取り出し、きれいに洗って引き出しにしまってしまいました。
やれやれ、こんなことではなかなか整理は進みません。
話は変わりますが、実は今年に入って念願だった猫を飼い始めました。猫と遊ぶとき、これまで捨てれなかった娘の人形やおもちゃも大活躍しており、そんなとき「迷ったけど、捨てなくて良かった」と自己満足にひたっております。
捨てる捨てないの判断はこれからも悩みの種になるとは思いますが、捨てたものは戻ってこないので、後悔しないように、そもそも買うときも本当に必要なのかを熟考したいと思います。
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